心理療法紹介 ~来談者中心療法編~


心理療法紹介 ~来談者中心療法編~


 

来談者中心療法は、カウンセラーと名乗る人すべてが知っていて当然の療法で、いくつもあるカウンセリング療法の全ての基礎とも言われるほど重要な療法です。

 

1940年代に提唱されたこのカウンセリング療法が今日まで生き続けているのは、私個人の考えでは、カウンセリング界における最適解だからだと思います。

 

しかし、これですべての人に対応可能かと言われれば決してそういうことはありませんが、それでも多くの人には対応可能で、効果も十分に認められるものだと思います。

 

では、その中身を見ていきましょう。

 

端的にどのようなことをするのかというと、悩みや不満を吐き出してもらう中で、相談者に気付きを感じてもらい、そこから自分のあり方を考え見直していくというものです。

 

悩みや不満を人に吐き出すというのは、ストレス解消にもなります。

 

「あー、いろいろ溜まっていたけど、愚痴言えて良かった」

「あれほど悩んでいたのに、話したらすっきりしちゃった」

 

このようなことは、今までに体験したことがある方も多いかもしれません。(カタルシス効果と言います)

 

しかし、人は追いつめられると視野が狭くなり、「だれにも相談できない」・「ひたすら耐えるしかない」とどんどん自分を追い込んでいく傾向にあります。

 

確かに、家族や友人、同僚などに相談できない悩み事だとしたら、誰に吐き出せばいいか分からないですよね?

 

そのような時こそ、カウンセラーに相談してみればよいのです。

 

「でも、お金かけてまで・・・」

 

分かります、その気持ちは本当によく分かります。

 

では、カウンセラーと友人に相談するときに何が違うか教えましょう。

 

友人に相談するときは、それまでの関係性とこれからの関係性も大事にしたいという思いから素直に自分を表現することが難しくなります。

 

「こんなこと考えているのを知られたら、幻滅されてしまうかも・・・」

「今まで強いと思われていたのに、こんなくよくよした姿は見せられない」

「ほかの友達に言いふらされたりしたら嫌だから、全部を言うのは止めておこう」

 

などなど、意識・無意識問わず、本音が言い難く、悩みを吐くという意味では不完全燃焼になりがちなのです。

 

そうなると、気持ちが全て吐き出せずに、ある程度はすっきりしても、何か少し心残りやもやもやしたものが残ってしまいます。

 

もちろん、ありのままを全て吐き出せる人があなたの周りにいれば、その人に相談することがベストだと思います。

 

ただ、相手もあなたの全てを受け止められる気持ちでいて、尚且つあなたの価値観を十分に尊重してくれる人でないといけません。

 

こうなると、身近に相談できる人というのは限られたもののように感じませんか?

 

カウンセラーはその全てを満たしてくれます。

 

特にこの来談者中心療法は、相談者の価値観や考え方、感じ方などを全て受け止めようとするので、日常ではなかなか出会えない存在にきっとなります。

 

悩みの程度にもよりますが、自分の中ですっきりさせたいという悩みは、カウンセラーに相談してみることをお勧めします。

 

また、ここでは細かな技法については話しませんが、あなたが潜在的に抱える自分を苦しめる考え方への気付きを与えるようなカウンセリングになることもあります。

 

そうなると、あなたの世界は好転し、何事にも意欲的になり夢や希望を叶えられるようになるかもしれません。

 

ただし、この来談者中心療法はカウンセリングの基本としながらも、実際に行うことは非常に難しいものです。

 

カウンセラー自身に変な先入観があったり、相談者の気持ちを理解することを恐れたり、逃げ出してしまうこともあるからです。そうなってくると、受け止め切れない思いから、相手を切り捨てたり、少し指導的になってカウンセラーからアドバイザーのようになるかと思います。

 

どのような相談内容にも付いていけるカウンセラーは、そのカウンセラー自身が絶望的な体験をし、そのどうにもならない状況から立ち直れたカウンセラーは、かなり柔軟にどのような相談も対応することが出来ると思います。ただここも、自分の体験談をひけらかすような人は、まだ過去に捕らわれているので本当の意味で立ち直っていないのでしょう。

 

あとは、基本的な性格が心の優しい人でなければこの療法は扱いきれないかもしれません。言い替えるとカウンセリングの全ての基本でありながら、一番センスが問われる療法だということです。

まとまりのない文章になってしまいましたが、来談者中心療法を扱える人であれば、きっと優しい人だと思うので、実社会で嫌と言うほどの我慢してきた愚痴を丁寧に聴いてくれることと思います。

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