心理療法紹介 ~ゲシュタルト療法編~


心理療法紹介 ~ゲシュタルト療法編~


 

今回のゲシュタルト療法は個人的に好きな心理療法です。私がうつを克服したのも、この療法に出会ったことが大きなきっかけだたと感じています。

 

まず、「ゲシュタルト」は、全体的な枠組みのことを表しています。

 

例えば、バナナの絵があったとします。

その絵を見るときに、線や点の集合体として見ずに、全体を見てバナナと認知しますよね。

何かの映像作品にしても、複数のコマとして見ずに動画として認知します。

 

人間に関しても思考や感情など複雑に交錯しますが、結果として表出するのは、今そこにいる人という事実だけです。

あなたがどういう思いや考えから、行動に出るのかというのは、第三者から見れば行動の部分しか認識できません。

また、自分自身も複雑な心境があったにせよ、結果としてその行動に出たというのならそれはそれで受け止めなければいけません。

 

少し分かりにくいですね。

概念的なことを話しても日常生活においては、参考になりにくいので、どんなことをするのか見ていきましょう。

 

テーマは、「精神と身体の完全統一」です。

 

人間関係の中で、自分を押し殺してしまうシーンというのはよくあると思います。

お葬式で騒ぎたいという欲望や、正座が大変だから足を崩したいと思っていても、他の人が故人にいろいろな思いを馳せているところで、勝手なことは出来ません。

ビジネスのシーンでも、目上の人や元請けさんとの面談は粗相がないよう、自分の気持ちを封印するなんて言うことはよくあるかと思います。

そういうことが、恒常化していくと、ふとした時にこんな疑問を持ちます。

 

「私はいったい何がしたいのか?」

「どうして自分の気持ちを誰も理解していくれないのか?」

「気持ちに身体がついていかないのはどうして?」

 

この状態がまさに精神と身体が分離している状態です。

 

心と身体がちぐはぐな状態は、かなりのストレスを受けることになるので、そのままの状態にしておくのは、非常に危険です。

悪い身体症状(不眠をはじめ睡眠障害、摂食障害、胃腸が弱る、頭痛、吐き気など)が起きる前に、解決しておきたいですね。

 

さて、ゲシュタルト療法で良く用いられる代表的な技法は、エンプティ・チェアです。

 

特定の人物、自分のストレスになっていそうな人を想像してもらいます。

(カウンセリングの現場では、カウンセラーがキーパーソンを指定するかと思います。)

 

その人物が空いている椅子(エンプティ・チェア)に座っていると仮定してもらいます。

 

その仮定した人物は、あなたの話を何でも聞くので普段言えなかったことや、言いたいことを言ってもらいます。

 

よきタイミングで、役割を交代します。

 

今度は、相手の座っていると仮定した椅子に座り直し、今度は相手の立場になって今話をしたことを受けて、自分に語りかけて貰います。

 

そして、またいいタイミングで役割を交代して、これを複数回繰り返していきます。

 

すると、上手くいけば、相手は相手、自分は自分と客観視できるようになり、精神と身体が一致する大きな一助になるのです。そうはいかなくても、物事や出来事を冷静にみることができるようになるかと思います。恥ずかしさを脱ぎ捨て、冷静に目の前の人と対峙出来れば、きっと効果は出るはずだと私は信じています。

 

もう少し話を進めると、エンプティ・チェアに座って貰う人の多くは、本人の親です。

 

親からは知らないうちに、洗脳に近い影響を受けていることが多々あります。

親元で生活していくと、親の理想や言い分に合わせようとして、自分の気持ちを置いておくことが習慣化されてしまうことがあります。それも仕方の無いことです、子どもは親の稼ぎを当てにして生活しなければ生きていけないので、多かれ少なかれ親のご機嫌取りや、我慢を強いられてしまいます。子どもにとって言わばそれが処世術というところでしょう。

 

そういったことが、長年続けば、本来の自分の気持ちが潜在的なものになってしまい、自分の気持ちに気付けなくなってしまいます。

その状態で、社会に出てあらゆる人と関わっていくと、自分の奥底にあった気持ちがくすぶりだして、あなたを苦しめてしまいます。

 

それが、今の生き辛さや人間関係の拗れ、恋愛や子育ての問題に波及していくことと思います。

 

潜在的に苦しめる気持ちや思考というのは、なかなか自分1人で気付くことは難しいものです。

そんな時こそ、カウンセラーに話してみると道が開けるかもしれません。

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