努力は必ず報われる?夢の実現とそのメソッド
「努力は必ず報われる」と某アイドルグループの方が以前言っておりましたが、私個人の考えとしては、それは半分正解で半分は間違いだと思います。
人間本来の欲求の中には、自己実現を果たしたい=夢を叶えたいという欲求は誰しもが持っているものだと思います(マズローの欲求階層説)。
人生をかけて達成したいと思う夢は、実現するためにいくつも高い壁を乗り越えなければいけません。
努力というのは、そこにかける情熱や思いの強さから出てきます。
本気で夢を叶えたいと思うのであれば、いかなる努力も惜しみません。
ただ、ここで努力というものが、自己満足なものになっていないのかを検討する必要があります。また、成功する方法として確かなものなのかを見極めなければなりません。
「自分なりには頑張ったのに・・・」「どうしてこんなに努力しているのに成果が出ないのか・・・」などと、思い悩むことは多々あると思います。
それは、自分を俯瞰(客観的に)して見ることが出来ていないからかもしれません。
夢へ情熱を注ぐ中で、一辺通りの物の考え方しかできていないのかもしれません。
例えば、昨日お高いレストランでご馳走を食べたとします。
それを思い出すときにどんなことを思い出すでしょうか?
「メインディッシュのステーキは柔らかくて美味しかった。」
「今までで飲んだことのない高級ワインを初めて飲んだ。」
「有名人のサインが飾ってあった。」
などなど、それぞれが興味関心のあることが記憶として強烈に定着します。
でも待ってください。前菜は何が入っていましたか?
オーナーのお名前はなんていう方でしたか?
そう、自分の興味関心の薄いことはすぐに記憶から抜け落ちてしまうのです。
でも、高級レストランが高級レストランであるのには、あなたが興味関心の無いことに関してもとことん突き詰めて、最高級のおもてなしをしてくださいます。
きっと、オーナーだけが作り出したものではないと思います。
店長はじめ、様々なスタッフの思いや、周りの人間の影響を受けて、みんなで作り上げたお店だと思うのです。
さて、話をもとに戻しますが、この例から、夢への実現が努力だけでは実らないことが少しお分かり頂けましたか?
そう、簡単に言ってしまえば、
「夢へ達成するための様々な視点を持って、どのように情熱を注いでいくのかが大事なことなのです。」
この例では、かなり大きな話をしてしまってかもしれませんが、このような考え方は、どのような夢に対しても効果的です。
もう1つ例を挙げるとすれば。
お母さんが家族みんな幸せになって欲しい、という夢を持っているとします。
お母さんは出来得ること、掃除・洗濯・炊事・子育てと自分なりに精一杯やったとします。
しかし、そういった家庭が本当に幸せな家庭になっているかは分かりません。
お母さん自身が無理して家族のために苦しい思いをしているのでは、夢の達成にはなりませんし、子どもがお母さんの顔色を覗って幸せを演じているかもしれない。また、お父さんが、お母さんと子育ての考え方が違っており、不満を抱えているのかもしれない。
そうです、この例では、家族みんながお互いをしっかり理解して尊重し合える仲でないと、実現は難しい夢なのです。
そのためには、お母さん自身の思いをみんなに伝えなければいけません。
そしてその思いを否定されることを恐れてはいけません。
「みんな幸せ」というのを望むのであれば、話を白か黒かで決めずグレーで留めることや、また赤や緑など違った側面も検討する価値は十分にあります。
人はプラスにもマイナスにもエネルギーの方向が向かうと、往々にして偏った見方をしてしまいます。
そんなときは、夢への道の歩みを止め、一休みしませんか??
私はそのような人に、お茶を出したり、世間話をしたり、時には道案内をしたり・・・そんな仕事をします。