カウンセリングを受けるべきかの目安について
この記事は、私の私見に基づくものになりますので、絶対ということではありませんが、
うつ病を経験し、私と同じような苦しい思いをして欲しくないという気持ちから記事にしておりますので、参考にして頂けるとありがたいです。
まず大前提として、カウンセリングは、受けたい人なら誰でも受けていいものです。
精神疾患や、重大な心労を抱えている人のためだけにあるものではありません。
なぜなら、カウンセリングは悩みや不満と向き合うもので、全ての人が多かれ少なかれ悩みは抱えており、その大小については要件にはならないからです。
そうは言っても、受けた方がいいという目安のようなものは欲しいかと思います。今回は優先順位の高い順で紹介していきますので、参考にして下さい。
(Stage3・stage2・stage1の段階分けをしますが、あくまで参考程度なのでstage1の人でもカウンセリングを受けることは、問題ありません。)
「Stage3:身体症状に異変を感じている人」
食欲の減退や増進、不眠、貧血、風邪を引きやすい、一週間以上続く下痢、吐き気、睡眠障害など、身体症状に出ている人は、
かなり危険なサインとして捉えた方が良いかと思います。
身体症状として、身体に出ているということは、身体があなたに対して、
「これ以上我慢しても良くないから、休みなさい」
「一生懸命やっているのは分かるけど、身体がついていかないよ」
という身体の訴えなのです。
そのまま我慢して耐え続けていても、もっと深刻な症状に悩まされることになると思います。(その症状が身体に出るか心に出るかは分かりませんが・・・)
2、3日程度不調というのは、単なる風邪かもしれませんが、症状が数週間に渡って続くようであれば、すぐに病院にいくことをお勧めします。
内科や消化器科などで、原因が分からなければ、それは恐らく心の問題、ストレスに起因するものなのでしょう。
過度なストレスは免疫力を低下させますので、倦怠感がしばらく続くことがあります。
そうした時はかかりつけ医(内科でもいいです)心療内科や精神科、またはカウンセリングで相談することをお勧めします。
経験のあるカウンセラーであれば、病気の疑いがある時や、すぐにでも行った方が良いと判断した時には、
病院へ行くことを勧めると思いますので、意見を聞いてみるといった意味でも受けてみると良いでしょう。
「Stage2:1~2週間以上、特定のことで悩んでいる人」
みなさんの調子が普通の状態を思い浮かべてください。
生きていく上で、良いこともあれば、当然悪いこともあるので、気分の浮き沈みはあるかと思いますが、
数週間特定のことで悩み続ける経験は通常少ないかと思います。
悩みを考えている時間は、幸せな気分にはなれないと思うので、そのような時間が増えると、自分にとってネガティブな時間が増えることになります。
周りの人に意見を聞くことや、専門家に相談することは、何も恥ずかしいことではありません。
むしろ、悩みをサクッと解決して早くポジティブになる術を持っている人ということになるので、非常に前向きで賢い人だと私は思います。
(ちなみに、私は相談を受けることを恥ずかしいことや変わった人が受けると思っていたために、先延ばしにして、どんどん深刻化していきました。)
健康な状態、悩みこんでいない状態でカウンセリングを受けると、
自分の悩みや自分自身と素直に向き合うことが出来るので、
少ない回数、上手くいけば1回で十分な効果を得られるケースもあります。
軽い気持ちで、恋愛のことでも、仕事のことでも、家族のことでも、「今」よりどうすれば明日が良くなるか一緒に考えてみませんか?
Stage1:なんとなく状況を変えたいなと思う・考えている人
急に抽象的な分類になりましたが、「なんとなく」・「もやもや」・「悶々」・「すっきりしない」・・・
このような別に相談しなくてもいい気がするけども、
「まあ、いっかー・・・」と流している人も要注意です。
おそらくその言い難い何かは、日頃抱えている悩みや、ストレスになっているからです。
人間関係の中で、自分の不本意なことをしたり、聞いたりすることは、少なからずあることでしょう。
その場を円滑に進めるためや、雰囲気を悪くしないために我慢というのも非常に大事なことではあります。
しかし、その我慢からくる「もやもや」を自分で解消しきれないと、徐々にストレスは溜まっていき、
もっと大きな悩み事に発展したり、身体に不調が出てしまうかもしれません。
何となく、スケジュールも空いてるし、予定も無いから相談に言ってみようかな?というある種レジャー感覚で来てもらえると嬉しいです。(ちなみに、アメリカではストレスを発散するのにBBQをするかカウンセリングを受ける方が多いようです)
以上がカウンセリングを受ける目安の3段階ということになりますが、いかがでしたでしょうか?
問題が大きくなって、精神疾患を患ったり、誰かを傷付けたりすると、本人がとても辛い思いをすることになります。
症状が寛解しても、また再発する可能性があるため、一生付き合わないといけなくなります。
(悩みや問題の根っこを知り、向き合い、認識や行動を変えることで再発リスクは抑えられます)
出来ることなら、そうした経験は避けて頂きたいので、
「心の健康診断」という意味でも、少しでも気になることがあればお早めにご連絡いただけると嬉しいです。