病気や怪我に対するイメージをプラスに変えよう
みなさんは、病気や怪我についてどのようなイメージをお持ちですか?
多くの人がマイナスなイメージを持っているかと思います。
確かに、病気や怪我は身体的にダメージが加わった状態であるので、痛みや不快感を伴いますし進んで病気になりたいと思う人はいないと思います。(仮病で会社や学校を休みたいとかは今回はなしで・・・)
ただ、本人はネガティブに捉えなくてもいいと思います。
病気や怪我によって、健康な時に出来ていたことが出来なくなり、寂しさや悲しさ、周りの人からの見方が変わることの辛さはあるかと思います。
何もすぐにポジティブに考えようと言っている訳ではありません。
しかし、ずっとネガティブでいるのは辛くないですか?
病気や怪我を受け入れて、一日も早く前向きになれた方がいいとは思いませんか?
そこで、今回はマイナスなイメージをプラスに変える方法を1つ紹介したいと思います。
STEP1:現状を受け入れること
まずは、目の前のことをしっかりと受け止めましょう。
これが一番難しいことかもしれませんが、この作業をしなければ一向に前に進むことは無いでしょう。仮にそこから目を背けてしまうと、不意に病気や怪我を意識せざるを得ない状況になった時にまた落ち込んでしまいます。
余談ですが、精神疾患の再発率が高い点はここにあると思います。
今を適当にやり過ごせば何とかなると思うかもしれませんが、心の病気や怪我も身体や脳に経験したことはインプットされます。
それを無かったことにすると言うのは、難しいことでしょう。
そうであるならば、現実をしっかりと受け止めたうえで次にどうするかを考えた方が、その後のためにもなると思います。
STEP2:とにかく色んなことを考えてみましょう
人は追いつめられると、視野がどんどん狭くなり、往々にして偏った見方をしてしまいがちです。
病気や怪我をした時にも、出来ないことばかりを考えたり、出来る人と比較して考えたりしてしまいますが、そうではなく、自分が今、何が出来るのか、何だったら無理なくこなせそうなのかを考えてみましょう。
そうすると、意外と出来ることってあると思うのです。
本当に簡単な事でもいいです。
例えば、空を見上げてみたり、風を肌で感じたり、食べ物の匂いを楽しんだり・・・
そういった簡単に出来ることから徐々にステップアップしていけば、あなたの世界はどんどん広がっていきます。
それに、出来ないことを数えるよりも、出来ることを数えた方が楽しいじゃないですか!?
そこから、新たな目標や夢が出てくるかもしれませんし、本当に自分がやりたいことが見えてくるかもしれません。
周りの人間への対応も、どうして周りは自分をこのように見るのか、どうしてそのような言葉を投げかけるのか、いろいろと考えてみて下さい。
考えるということは、自分を成長させる1つの鍵ですよ!?
STEP3:いろいろ考えた結果をまとめてみよう
病気や怪我の経験から、いいことや悪いことが見えて来たかと思いますが、それを少し整理してみましょう。
そうすることで、より自分を客観的に見ることができ、前向きな選択が出来ると思います。
物事は、黒か白の2択ではありません。
黒も白も選びたくなければ、グレーでも赤でも青でもいいじゃないですか?
人生に正解も不正解もありません。
強いていうのであれば、自分が満足できる状態でいることが唯一の正解なのではないでしょうか?
きっと、自分のペースでじっくりとこの手順で考えられれば、マイナスからプラスに、プラスに行かなくても0くらいには持っていけるかと思います。
本当に深刻な状態のときは、とにかく体を休めること!(STEP0)
休んでエネルギーが回復して来たら、ゆっくりとSTEP1から試してみて下さい。
焦る必要はありません、病気や怪我はあなたに休息を与えようとするサインだと思って下さい。
元気になったら、自分のペースでまた走り出せばいいだけですよ。

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。