自分を救う魔法の言葉 正の言葉エネルギー
言葉には非常に強いエネルギーがあります。
「あの一言で救われた・・・」
「あの言葉だけは許せない」
「何故か良く使う言葉や、頭にすぐに思い浮かぶ言葉があるなあ・・・」
言葉は単純にコミュニケーションのツールとして使われるものですが、時としてそれを超越した何かを人間に与えてくれます。
言葉には、正の言葉と負の言葉があります。
ポジティブにさせる言葉とネガティブにさせる言葉と捉えても良いでしょう。
ただ、その言葉は決まっているものではなく、同じ言葉でもシチュエーションによっては全く反対の言葉になることもあります。
例えば、頑張れというのは、励ましの言葉なのでポジティブに感じる方が多いかもしれません。
しかし、自分なりに充分頑張ったうえで、その頑張りを知らない人に頑張れなんて気安く言われればどうでしょうか?
きっと、腹が立ったり、落ち込んだり、ネガティブな気持ちになると思います。
なので、一概にこの言葉は正の言葉で、この言葉は負の言葉だと分類することは出来ません。
日本語を含めて、言葉には逆説に繋がる言葉があります。
自身のマイナス方向の考えをプラス方向に持っていくためには、そのワンクッションを挟むことでスムーズに考えを転換できるかもしれません。
いきなり、ポジティブだと思う言葉を念仏のように唱えても、今の自分とのギャップから余計辛く感じてしまうかもしれません。
そこで、今回は秘儀を教えます。
秘儀といっても、私の中の秘儀なので、みなさんも自分の中にマイナスからプラス方向に考えられるような言葉を持っておくと良いです。
前置きが長くなりましたが、例えばこんなものを私は考えます。
①「~であることに越したことはないけど、でもさ~」
②「それは、ひとまず置いといて~」
言葉としては、このようなものが考えられます。
①番は、まさに逆説的なものなので、非常に効果を感じています。
辛い・しんどい・苦しいという気持ちから、やろうとすることは、
だいたい義務であったり、諦めであったり、我慢であったりしませんか?
それが、この言葉を挟むことで少し気持ちが変わってくるのです。
例えば、好きなテレビ番組を見逃したとしましょう。
「うわー、最悪、録画もしてないし、はぁーー・・・」
「えっ、見逃した!?マジかぁ・・・」
このまま魔法の言葉を頭に思い浮かべなければ、気分はブルーになってしまいます。
しかし、①番の言葉を考えてみたらどうでしょうか?
「見られるに越したことはないけど、でもさ再放送あるじゃん、その前にネットでみれるかも?」
このような代替案が浮かんできたり、
「見られるに越したことはないけど、でもさ時間は戻らないし、しょうがないか~」
などの諦めるにしても、ワンクッション挟むと少しは落ち込みが軽減できそうな気がしませんか?
②番の例なんかも、良く使えますよ?
辛い時や、気持ちがネガティブな時は、どんどんマイナス方向の考えが浮かんでしまうものです。
その気持ちを捨て去ることは出来ないかも知れませんが、どこかに置いておくことはできませんか?
それは、逃げるということではなく、単に距離を置いただけなので、罪悪感もないでしょう。
負のスパイラルを断ち切る時には、使える言葉かもしれませんね!
今回は、あくまで私の一例なので、皆さんの中でもっとしっくりとくる魔法の言葉があるかと思います。
マイナス思考は、人の行動を抑制します。
多少は楽観的に物事を考えた方が、フットワークは良くなるかもしれませんね!?

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。