12月に入って急に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は末端冷え性なので、もこもこスリッパで今日もカウンセリングを行っています。
さて、下半期から急激に新規の問い合わせの件数が増えているということもありますので、
今回は私の考えるカウンセリングを効果的に受けるコツをいくつか列挙していこうと思います。
話す内容を整理しておく
カウンセリングという限られた時間の中で、効果的に話すにはあらかじめ話す内容を少し整理しておくといいと思います。
- 何にストレスを感じているのか
- どうしたいのか
- いつから悩んでいるのか
- 何を聞きたいのか
- その時の状況は?
- 今の気持ちは?
順序だてて綺麗にお話しする必要はありませんが、
終わってから、「あ~、あれも話したかったのに!」とならないよう、大事なところ(伝えたいところ)からお話ししてもいいと思います。
と言いましても、悩みの渦中にいる時には、何に悩んでいてどうしたいのかも見えにくい状況かと思います。
あまり考え過ぎず、出来事をポツポツと話していくと段々言いたいことが見えてくるかもしれません。
個人的にはカウンセラーに聞きたいことが聞けなかったというのはもったいないと感じますので、
聞きたいことがある方は、その点だけでも整理すると良いと思います。
素直に、飾らずに受ける
このカウンセリングルームというのも特殊な空間でして、
職場や学校、家庭や社会とは少し切り離された空間だと思っています。
秘密が守られる場だからこそとも言えるでしょうが、そんな場所でかしこまって、背伸びして受けてももったいないです。
最初はぐしゃぐしゃに泣いてばかりの方も、最後は笑顔で終結に向かうことも多々あります。
私との相性や信頼関係にもよるとは思いますが、試しにありのままでお話し頂けると嬉しいです。
出来事+感情も伝えるようにする
比較的に男性に多くみられる傾向ですが、
お話をする際に、出来事を並べて「さぁ、どうしましょうか?」とお話しされるケースがあります。
その状況から察するに・・・という視点で見れなくもないですが、感じ方や感情の解釈にズレを引き起こしてしまうかもしれません。
また、カタルシス効果(抑圧された感情を出したときに安心感を得られる現象のこと)をより実感するためには、
- 本当はこの時にこうしたかったんです!
- あの人の発言がずっと心に残っていて不安なんです。
- 自分の不甲斐なさに心底落ち込みました。
などなど、思い(考え)ではなく、感情を乗せて伝えることがポイントとなります。
気質的に感情が出づらいタイプの方もいると思いますが、出せるようになったら少しずつお話しいただければ大丈夫です。
どのようにしてもらいたいか希望を伝える
お問い合わせの段階でも構いませんので、希望があれば遠慮なくお伝えください。
- 否定されると辛いので、とにかく聴いて欲しい
- 自分ではいい案が浮かばないので、アドバイスが欲しい
- 話が苦手なので、質問をして欲しい
- たくさん話しすぎてしまうので、適宜間を入れて欲しい
このような希望を伝えて貰えると関わり方のヒントになりますので、大変助かります。
私はメンタリストということではないので、「この人の求めているものはこれだ!」と100発100中で当てられません。
特に利用回数の少ない方などはお互い探ってしまうこともあると思うので、
不要な気遣いを避けるためにもご希望は遠慮なくお伝えくださいね。
とにかくリラックスして受ける
今回、挙げさせて頂いた中で一番大事なことが素直に、飾らずに受ける、言い換えればリラックスして受けるということです。
お金もかかることなので、効率よくということを考えたり、正解や解決までの最短ルートを知ろうと焦ったり、
悪く思われないように背伸びしたりとありのままの状態になれないとすっきり感も半減です。
結果だけに終始せずに、カウンセリングを通して、
変化や気付き、今ここでの実感を大事にして欲しいなと思います。
特別変わった人ではない限り、悩みたくて悩んでいる人はいないと思います。
それをどのように捉え、どのように乗り越えたり、かわしたりするかは人それぞれです。
あなたに合った解決策が見つかるよう、私も一緒に考えさせて頂きますので、
ぜひお気軽にカウンセリングをご利用いただけると嬉しいです。
「カウンセリングをもっと身近に」
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。