当カウンセリングルームで行う心理検査を行う目的は、
・相談者のパーソナリティの理解
・相談者本人が無意識・無自覚な自分の特性に気付きを与える
以上の目的で使用されます。
したがって、病気の診断等は出来ませんのでご了承ください。
また、費用(各検査3000円)が掛かることなので、実施するかどうかは相談者にお任せしています。
(2~3割程度の相談者の方がご利用されています)
よく用いる検査の概要は下記を参照ください。
エゴグラム(TEGⅡ)
エゴグラムは、学校や企業など多くの団体で研修等に用いられることがあるため馴染みのある心理検査かと思います。
エゴグラムもそうですが、各種心理検査はやることが大事なのではなくやった後のフィードバックが活きて初めて良かったと思えるでしょう。
こちらのエゴグラムに期待できることとしては、
・自分の特性や気質に気付く
・人間関係の築き方や関わり方のヒントが得られる
・人間関係による不要なストレスから身を守ることが出来る
このような効果は期待できるでしょう。
人間関係に関する書籍はよく売れますが、イジメや対人関係のストレスや悩みは解消されることはありません。
本を読んで物事を理解することも重要ですが、自分をそのまま受け入れて理解することも重要なことです。
自分を許して相手も許す。相手を許して自分を許す。
人間関係に得手・不得手はあると思いますが、エゴグラムによって自分なりに対処できるヒントが見つかれば幸いです。
少し検査の内容を捕捉しますと、
①CP(批判的な親)②NP(優しい親)③A(成人)④FC(自由な子ども)⑤AC(従順な子ども)
5つの尺度がスコアリングされます。
各スコアが高いか低いかというのは問題ではなく、
スコア全体のバランスから、カウンセラーがフィードバックを与えます。
このエゴグラムは交流分析という心理療法で使われます。
PFスタディ
PFスタディは静岡県内でも扱っているのが珍しい心理検査かもしれません。
ただ、実務においてはかなり精度が高く、良いフィードバックを与えることが出来、相談者の方の反応も良さそうです。
どんな検査かと言いますと、
あらゆる場面が描かれている吹き出し付きのイラストに、あなたならこの場面でどう答えるかを全24問答えて頂きます。
こちらも対人関係においていい気付きになるフィードバックになりますが、
それ以上に日頃無意識に行っているコミュニケーションの傾向について数値化されるため意識化が図りやすい特徴があります。
日頃ストレスを溜めやすいコミュニケーションになっていないか、こちらの検査で調べてみませんか?
浅利式絵画診断・バウムテスト
浅利式絵画診断とバウムテストは絵を描いて頂く心理検査になります。
芸術療法的な観点もありますので、詳細はこちらからご確認ください。(芸術療法についての詳細はこちらから)
絵が上手いか下手かは全く関係ありませんので、絵が苦手な方はご安心ください。(ちなみに私も絵が苦手です)
時として、絵は口ほどにものを言います。
無意識だったこと、言葉にはならなかったこと、実は傷付いていたこと・・・
あれこれ考えてもどうしても答えが出ない時は無意識に答えがあるかもしれません。
お子さんにも導入しやすい検査になりますので検討いただけると幸いです。
まとめ
2021年現在は、こちらの4つの検査を主に使用しています。
冒頭にも述べた通り、当カウンセリングルームで使用される検査を実施する目的はパーソナリティを調べるためです。
私はかつてうつ病だと診断を受けたことがありますが、それが分かったところでどうすればよいかは分からないままでした。
カウンセリングは占いとは違いますので、当たる当たらないのみに帰結せずに「では、これからどうするか?」を一緒に考えます。
相談者の方が今の自分に気付くことのきっかけは何だって構わないと思います。
もし、しっかりとしたエビデンスのようなものが欲しいと感じる方は心理検査もご検討いただけると良いかと思います。
心理検査にしても心理療法にしてもカウンセラー主導にならないように心掛けていますので、
ご意見やご要望などありましたらいつでもお気軽にお問い合わせ下さいね。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。