うつ病体験記

山道を歩く男性

ずっと出そうか迷っていました。

ただ、私の体験がこのブログを読んでいる皆様にとって、プラスになるのであれば幸いです。

非常に長い文章になることが予想されますが、ご了承ください。

初期症状

以前は、某信用金庫に勤めていた私ですが、

結婚式の事前準備と日々の営業活動に追われる中で疲れが取れない日々が続きました。

朝起きてからずっと倦怠感が続き、日中は頭がぼーっとした感じ。

上司や諸先輩方の話を聴こうにも「これ以上止めて!」と心が拒絶しているようでした。

気分が少し落ち着けば、少しでも数字を上げるために何が出来るか考え、

恐る恐る質問に行く。

今思えばそんなに気にすることかと思いますが、

職場の飲み会で「次、何を飲みますか?」このタイミングが分からない!

グラスが5分の1になってから?

楽しそうに話をしているのに水を差してはいけない!

こんなことを考えていたら、先輩に先を越されて頼まれる。

そして、「本当に気が利かないね!」と言われる・・・

(↑いい先輩なんですが、同時はグサグサ刺さりました笑)

身体の違和感としては、日中の眠気と立ち眩み。

あとは、寝つきが以前より悪いのは明らかに感じていました。

心に限界を迎える

釘の刺さった糸

何とか耐える日々を過ごしていたわけですが、ある日限界を迎えます。

私の場合は結婚式の直後でした。

いろんな緊張の糸が切れてしまったのでしょうか?

朝の出勤の時間になっても、布団から出られない。

とにかく怖い、怖い、怖い。

何がそんなに怖いのかなんて分からないけど怖い。

怖いの他にも、焦りや不安も強く感じていました。

うすうす必要性を感じていましたが、心療内科を受診することにしました。

診断は「抑うつ状態」。

抗うつ薬をその日に処方されました。

あの薬を飲む時も辛かったなぁ。

これを飲んだら、もう元には戻れなくなるようなそんな気がしていました。

うつ病=なぜか治らない病気

いろいろな薬

仕事の方は休職と復職を繰り返す日々になります。

その間にも症状を何とか抑えたいと、あらゆる薬を処方してもらい、

病院も変えたりもしました。(3か所目の病院でうつ病と診断されました)

「とにかく休むように」と医者からは言われますが、

どう休んでいいのか分からない。

同時にこのままでいいのかという不安から、

何かをしなければならない衝動に駆られる。

とにかく言われた通り、薬を飲んで、出来るだけ休む=何もしないことに努めました。

でも、何もしないって難しいんですよね。

寝るしかすること、出来ることが無いんですよ。

昼夜逆転とはいきませんでしたが、明らかに過眠でした。

あとは、やりたいことを少しでもやった方がいいかと思ったのですが、

食べること・お酒を飲むことしか思いつきませんでした。(外は人目が怖いので、出るときは必ず夜)

診断を受けてわずか3か月もしない内に体重は20キロも増えてしまいました。

(うつ病の方の多くは食べられないことが多いようです)

そんなこんなで、いろんな人に支えて貰って、迷惑をかけながら過ごしました。

家族や親、友達から何かアドバイスをもらった時には、

早く治して、迷惑をかけた分を取り戻さなければいけないというプレッシャーを感じました。

いろんな励ましの声もあったはずですが、何も心に響かず「無」という感じでした。

一度壊れた心は、黙っているだけではどうにもならないのかもしれません。

カウンセリングとの出会い

火のついた蝋燭を手に持つ

ある日、知り合いを通じてカウンセリングを受けてみることになりました。

最初に行ったところでは、話をよく聞いてくださったのですが、

「あなたはどうしたいの?」、「他にはありませんか?」など、

私がたくさん話をするように仕向けるだけで、欲しいものは貰えませんでした。

しかしながら、ほんの少しだけ気が軽くなりました。

次に出会ったのがヒーラーと言われる方。

楽になるならこの際なんでもいいです。

どんなことをしてもらったか忘れてしまった部分も多いのですが、

間違いなく気分が楽になったような体感がありました。

その時から、カウンセリングってどんなものだろうと気になっていたので、

そのヒーラーの方に紹介して貰ったのが、私のカウンセリングの師匠にあたる先生です。

カウンセリングの驚く効果

驚いた顔をした猿

先生のカウンセリングは私にとっては、すごく相性が良かったです。

(同じ話をすることもよくありますが、それもまたいい笑)

一番効果を感じたのは、幼少期の心の傷を話した時です。

その時は、トラウマとも傷とも思ってはおらず、

あんまり思い出したくない、嫌な思い出として誰にも話していませんでした。

でも、不思議とカウンセリングを受ける中で、気付いたらその話になっていたのです。

過去にそうした体験があったからこそ、今もその影響を受けているという点が非常に納得出来ました。

親の顔色を窺ってたこと⇒上司や先輩の顔色を窺ってたことなど。

その当時感じていた気持ちは、しっかり言葉にして吐き出すことで、

ある種その呪縛から解き放たれるのかもしれません。

「親は敬うもの」としてひとくくりにする必要はない!

されて嫌なことは嫌!良かったことは良かったことで分ける。

それがしっかりできてくると、

例えどんなことをされたとしても、人のせいにしないで、

今の自分には関係ないと離れられたように感じました。

精神的な自立というのが、少し遅れてやってきたのかもしれません。

回復期

小さな手を握る

もうここからはあっという間でした。

通院の回数は減り、薬の方も減薬できるようになりました。

離脱症状が心配だったので、最後までかかりつけ医に相談しながら減らしました。

このころには勤めていた会社の方は退職していたので、療養に専念できたのも大きかったと思います。

そして、病院への通院も無事に最後を終えました。

ここまで3年!!!

こんな日が来るとは本当に思いませんでした。

同時期くらいに、私もカウンセリングをやってみたいと思い勉強を始めたのもこの頃でした。

いろんなことに意欲も出だして、やっと普通に笑えるようになったと思います。

気持ちが沈んでいくときも、気持ちが上がっていくときも、

その流れに乗ったり、その流れを作り出すことが出来ればなるようになるんですね。

今の自分について

あなた自身を信じて

私も晴れてカウンセラーとして、今は活動しています。

時折、人から「相談とか受けてると病まない?」などと聞かれます。

絶対とは言えませんが、何となくそれは大丈夫だと思っています。

もちろん聴き方のスキル(同感と共感をごちゃ混ぜにしないなど)もありますが、

自分の体験から、人に相談することの重要性を知ったことと、

自分にストレスがかかるとどうなるのか徹底的に分析したので、

前よりも強くなっているという自負があります。

また、心が壊れてしまった時の恐怖は一生忘れないと思うので、

セルフメンタルケアも大事にしていると思います。

自分の感情に素直になって(弱い部分も含めて)、

相手の感情も素直に受け止められると(たとえ嫌なことでも)、

自分にも人にも優しくなれたような気がします。

余談ですが、何か悩みや問題があると、「元に戻りたい」と思うかもしれません。

時間を巻き戻すことは不可能です。

ただ、悩みや問題を乗り越えれば成長に繋がることは間違いありません。

そうなると、元に戻るではなく、元より強くなるというのを目指すといいのかもしれませんね。

最後に(関連記事付き)

海と海鳥

最後まで読んでくださってありがとうございました。

細かい部分の詳細は省略していたので、分かりづらい部分や気になる部分も多かったと思います。

個別にお話しすることは出来るので、気になった方はぜひご連絡ください。

うつ病も治し方は人それぞれです。

100人いれば、100とおりの治り方があります。

私のカウンセリングルームでは、1人1人の治り方を一緒に考えさせてもらうので、

ぜひ諦めずに勇気を出して、「人に話してみる」または、

カウンセリングを受けてみることをお勧めします。

くどくなりますが、今健康な人も明日は我が身です。

ストレスを溜めるキャパシティは必ずありますので、元気なうちにぜひご相談ください。

お問い合わせ/予約はこちら

最後に、話の中で関連しそうな部分は下にまとめましたので、

良かったらそちらも重ねてご覧ください。


うつ病の人への対応について

カウンセリングを受けて一番効果を感じられた心理療法

私のカウンセリングの師匠=松林カウンセリングルーム

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