はじめに~
家電をはじめとした電化製品などを買うと取扱説明書(トリセツ)が同封されていますよね?
そこで、私はふと思ったのです。
「なんで、人間の取扱説明書は無いの?」と・・・
これが心理学の始まりということではあると思いますが、未だに人間のトリセツは完成しておりません。
それは、人間という括りにしてしまうとあまりにも複雑な生き物なので、明瞭に説明しきれないからでしょう。
そうなれば、他の人に頼る前に自分で自分のトリセツを作ってしまえ、というのが今回の記事のテーマです。
実際にどうやって作るのか?
手元にフードプロセッサーのトリセツがあったので、これを参考に話を進めますね。
①安全上のご注意
最初に安全上のご注意が書いてありました。
今は多くの人の意見に対応するために、事細かく説明が書いてあります。
これを人間で置き換えるならば、これをすると危ない、これをすると自分が保てなくなるというようなことを書いてあると言えるでしょうか?
自分の限界のラインや間違ったことをしでかすととんでもないことになるので、この点はトリセツ作成にあたって、確かに重要なことですね。
各部の名前や付属品の記載
次に各部の名前や付属品が書かれていました。
これを人間に置き換えるなら、身体的な状態を確認するといったところでしょうか?
いくら動こうと思っていても、身体的に不都合がある状態だと思うようにはいかないですもんね。
生まれ持って耳が聞こえないとか身体に麻痺があるとかそういったケースは、その部分も含めての製品(人間)なので、問題はありません。
使い方
次に使い方です。
人間に置き換えると、何が自分に出来るのかというところでしょうか?
機械と違って、ここのページは膨大な量になりそうですね。
それだけ自分には出来ることがあるということだと思ってポジティブに考えましょう。
用途別の使い方
次は用途別の使い方です。
これは、学校や職場、家庭などの場所での自分の在り方や、他人への関わりの仕方が書いてあるという感じだと思います。
たまに、「自分は自分だし、性格は仕事もプライベートも変わらないよ!」という人がいますが、
実際はTPOに合わせて、自分を使い分けている部分が多かれ少なかれあるはずです。
なぜなら、その場にいる人や環境が違えば、関わりあい方も異なるからです。
本当の自分って何だろ、なんか二重人格みたいだなと感じることは、言ってしまえば当然のことで、別に変なことではないと思います。
製品のように機能の一部として使い分けているのだと自覚を持てれば、自分自身(今回はフードプロセッサー)を見失わないで済むかもしれませんね。
クッキングガイド
次にクッキングガイドが書いてありました。
これを人間に置き換えると、自分をプレゼンしている感じですかね?
「このような状況や環境で私の力を発揮できますよ」ということを考えれば良いかと思います。
ここも細部までこだわると膨大な量になりますが、自分自身の可能性を広げる可能性を持つページになりそうですね。
お手入れ
次はお手入れです。
人も物もお手入れは大事ですよね。
物を粗末に扱ったり、長年使用していけば不具合が起きます。
人間も同じで、何か衝撃的なことが起きたり、オーバーワークをさせればガタが来ます。
人間の耐用年数は、物に比べて長いので、メンテナンスやお手入れは非常に重要ですね。
収納の仕方
次に記載されていたのが、収納の仕方です。
これは、自分の帰る場所を持つということでしょうか?
外に出て、フル稼働していては、いつも外向きの自分なのでストレスがかかるのでしょう。
ストレスのかからない、落ち着いて帰れる場所を見つけたいですね。
気持ちの納め方という点でも、自分なりの方法を決めておいた方が良さそうですね。
保証・サービス・連絡先
最後に保証・サービス・連絡先が記載されていました。
これは、自分を100%(実際に100%は難しいです)認めてくれる連絡先が書いてあるということでしょう。
頭に思い浮かぶ連絡先はありますでしょうか?
親しい友人、家族、職場の同僚、行きつけのお店の従業員誰でもいいです。
もし見つからなければ、私のところは、修理も保証(100%認める)もしますので、お気軽にお問い合せ下さい。
~最後に~
最後にセールスになってしまい失礼しました。
カウンセリングを初めて様々な勉強や研鑽を続けていますが、数多ある心理療法も特定の人に合うか合わないか分かりません。
私は複合的に心理療法を組み合わせて相談者の方と関わっていますが、最終的にはその人に合わせたものが一番なのだと考えています。
本当の答えは相談者の中にあるけども、今はそれが見えなくなっているだけ。
丁寧に話を受け止めながら、一緒にオリジナルの対処方法や挑戦したい事、意識を向けたいことなど考えていけるといいのかなと思っています。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。