年度が替わってから新規のご相談者様が増えています。
新しい環境からのストレスもあることだと思います。
今回は、メンタルケアをないがしろにしてうつ病を発症してしまった過去を持つ私と同じようにならないように、
- ストレスが溜まる仕組みを知る
- どこまで我慢すればよいのか?
- メンタルケアを実践!
- 困ったら誰かを頼ればいい
お伝えしていこうと思います。
目次
1.ストレスが溜まる仕組みを知る
メンタルケアは心が疲れている時などストレスが溜まっている時に行いたいものですよね?
それならば、まずはストレスが溜まる仕組みについて理解し、自分にストレスがあるかないかを確認したいものです。
自分の体調面含めて、『自分の思い通りにならない時』・『他人に理解されない時』は大きくストレスが溜まります。
・こんだけ頑張っているのに認めて貰えないし、報われない。
・頑張りたいのになかなか頑張る気になれない
・ちゃんと自分のことを説明しているのに周りに理解されない
このようなことがあると苦しく辛い気持ちになってしまいますよね。
周囲の理解が得られない中生きていこうとすると、どこかで自分の気持ちは後回しにしてしまうかもしれません。
自分の気持ちや考えを伝えても理解されなかったり、分かって貰えなければ「話すの止ーめた!」って気分になってしまいますものね。
そうは言うものの、自分の気持ちを話さなくなってしまうこともストレスを溜める習慣の1つになるのです。
「自分が我慢すれば穏便に事が進む」と思っているそこのあなた!
我慢は毒(=ストレス)になっていますからね。
2.どこまで我慢すればよいのか?
これは非常に難解な問いになります。
ストレスが全くないような状態では人は成長することを止めてしまうでしょう。
私も億万長者になってしまうと怠惰な人間に間違いなくなると思います・・・
そうかと言って過度なストレスがかかると言動や思考が極端なものになりますので、
メンタル不調に陥ったり、DVや虐待など他害があったり、軽犯罪や趣向品や特定の人物への依存傾向も出る可能性があるでしょう。
自分のストレスがどの程度あるのか、人に相談しなければならないほどに深刻なのかの判断などは自分自身ではなかなか付けられないことだと思います。
以前カウンセリングを受ける目安をまとめた記事がありますので、ぜひ下に添付してあるリンクをご参照ください。
3.メンタルケアを実践!
お待たせしました。ここからが本題のメンタルケアについてです。
もちろん全ての人に効果があるとは言えないのでその点はご了承ください。
☆悩みを書き出して、受け入れる
なにも気持ちを吐き出すというのは言葉にこだわる必要はなく文字に書き起こすことでも十分に効果があるでしょう。
煩雑に思うがままに書くこともいいのですが、出来れば下記の点を押さえて書き出すようにするといいでしょう。
- 何が起きたのか、問題となる出来事は何か
- その時に自分は本当はどうしたかったのか
- 思うようにならず、どのような気持ちや考えが浮かんだか
- 自分自身が反省できる点や改善できる点はなにか
嫌な現実や、自分の嫌な部分を受け入れることはとても大変なことです。
私もうつ病を受け入れることには時間がかかりました。
しかし、受け入れることが出来たからこそ今は症状が寛解しているのだと思います。
病気に限らず、今の現状を正しく認識して受け入れることが問題解決のスタートラインとなるのでしょう。
それは同時に自分のストレスの実態を把握出来ることにもなりますので、よく分からない苦しみから解放されるという面ではメンタルケアもなされることでしょう。
☆どうにもならないことはいったん横に置いておく
どうしても分からないことやどうにも出来ないことは今は考える時ではないのかもしれません。
どうにもならないことを考える行為は、自分が自分にストレスをかけているようなものです。(そうなってしまう気持ちも良く分かります。。)
おそらくどうにもならないこととは、他人が絡むことや将来のこと、高すぎる目標などがあるでしょう。
将来のことをいくら考えてもどうすることも出来ません。
その時になってみて初めて分かることもあるので、その時に頑張って考えて行動すれば大丈夫です。
もちろん全てのことを出たとこ勝負で対応するのは控えた方がいいのでしょうが、
考えすぎて何も出来なくなってしまうよりかはいくらかマシなのかもしれませんよ!?
また、高すぎる目標に関しては修正を行う方がいいでしょう。
高すぎる目標はやる気を損ないます。
理想は大事に胸の内にしまい、出来ること・やれそうなことから始めるといいでしょう。
☆考えない時間を作る
考えるということはポジティブなことにしてもネガティブなことにしても非常に疲れることでストレス要因になり得ます。
友人や家族に相談した時に「考えすぎだよ!」と言われたことありますか?
この発言ってグーの音も出ないので悩んでいる当事者からすると苦しい事なのですが、正論ではあるのです。
特にネガティブ思考の方や被害妄想があるような方は意識して考えない時間を持つ必要があるでしょう。
「そんなの無理です」・「考えたくなくても考えてしまうんです」と思う方は、
『全力で今を感じることに意識を向ける』をしてみてください。
例えば、
- 部屋の温度を温度計を遣わずに自分の肌感で計ろうとしてみる
- 時計を見ずに1分間計ろうとしてみる
- 食事の時にどんな食材をどのように調理したのか舌で感じてみる
このように何かに没頭して夢中にやろうとしてみるといいです。
大きく分ければ世の中には良い事と悪い事と何もない事があります。
悪い事続きの日常であれば、まずは何もない事=無の時間を持つことがいいでしょう。
何かに夢中になっている人を周りの人は馬鹿にするかもしれません。
夢中になれるものに意味を求める必要はなくて、世の中無駄だと思うことにこそ価値はあるのかもしれません。
何にしても、それで本人が幸せだったり快適さを感じるならば全く問題のない事です。
メンタルケアにおいて最も重要なことはいかに自分を喜ばすことが出来るか。
周りに迷惑をかけない程度であれば、自己満足で上等だ!っていう感じです。
4.困ったら誰かを頼ればいい
「えぇ~、人という字は人と人とが支え合って~」なんておっしゃる大先生もいましたが、
少し現実的な見方をすると人は人を利用しながら生きているのだと思います。
困ったら誰かを頼って、受けた恩は誰かに恩返しすればいい。
今まで十分に恩を与えてきたならば、恩を受ける立場になったっていい。
以前相談者の方がカウンセリングを受けた経緯をお話ししていた時に印象に残ったセリフ、
「料金をお支払いして話を聴いて貰えるので、友達に相談するよりも気兼ねなく受けられる」とおっしゃっていました。
- 話を聴いて貰える人が身近にいない人
- 周囲に理解をされない人
- 人に頼ることが苦手な人
ぜひカウンセリングを検討してみてはいかがでしょうか?
長々と書き連ねましたが、メンタルケアや生き方は人それぞれあって、合う合わないはご自分で決めてよいのものです。
私は相談者の方に意見を押し付けるような関りはしないように心掛けています。
片思いになることもありますが、私は相談者の味方でいたい。
メンタルケアを大失敗した経験を持つからこそ、みなさんには苦しい思いをして欲しくありません。
一緒にあなたにあったメンタルケアを探すお手伝いが出来れば嬉しいです。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。