今朝のニュースで、うつ病を患った芸人さんの奥様の関わり方が良かったと取り上げられていたので、
同じくうつ体験のあるカウンセラーの見解をお伝えできればと思います。
反対の立場で考えてみましょう
あなたが気分が落ち込んだ時を想像してみて下さい。
・周囲の期待に応えられなかったとき?
・心身の状態が乱れているとき?
・自分が想定していた出来事や期待を裏切られたとき?
このような時にどうされたいか、それが答えです。
「大丈夫!あなたのことは分かってるし、認めているよ」という安心感が欲しいと思いませんか?
うつ病の人に「頑張れ」はなぜ禁句なのか
これは、とても簡単な話で、インフルエンザで起き上がれない人に対して、頑張りなさいなんて言えますか?
うつ病も病気なので、頑張れは無理なのです。
そもそも、頑張り過ぎ・我慢し過ぎてうつ病になったのだから、頑張れは追い打ちをかけてる行為と一緒のようなものです。
まずは、病気の人を認めて受け止めてあげましょう。
家族などの近しい存在こそ、「見守る」という姿勢が大事になります。
大事な存在だからこそ、早くどうにかしてあげたい、何でもいいから解決策を見出したいと思うでしょう。
ただ、その気持ちはかえって相手に対してプレッシャーに感じてストレスになることに繋がるのです。
「安心感」が病気を救うヒントになる
相手に安心感を持って貰う方法を紹介します。
①相手の気持ちや考えを否定せずに受け止める
②相手の気持ちや考えを気軽に吐き出せるようにする
①と②に関していえば、自分の気持ちや考えをすぐに否定されるとどうなるでしょうか?
自分の気持ちを押し殺して我慢したり、自身を無くしてネガティブになるかと思います。
辻褄の合わない、おかしな考えだろうと否定せずに聴いてあげて下さい。
話しをしている内に、自分の中の心のもやもやがすっきりするかもしれません。
ストレスは自分の気持ちを吐き出せない時や、誰にも受け止めて貰えなかったときに溜まります。
③逃げ道を作ってあげる
③の逃げ道を作ることも、安心感を与えるうえで非常に重要なことです。
「仕事辞めても、私が頑張るから安心して!!」
「また、辛くなったらご飯でもいきましょう、いくらでも話聴くよ?」
「困ったことがあれば、こんな人に相談するといいよ!」
うつ病の人は、優しく真面目なところがありますが、融通が利かず、完璧主義だったり、合理的に考えたりします。
辛ければ逃げたっていい、回復した時にまた頑張ればいいのですから・・・
心配し過ぎて甘やかすのもNG
逃げ道を作って安心して貰うのはいいのですが、どこかで自分自身に打ち勝たないと病気の克服に繋がりません。(周りが急かしてもダメ)
過保護な親にありがちですが、愛するが故に危険な芽を全部摘んでしまう方もいます。
そうなると、居心地のいい場所(家)から離れることが不安になり、親や家族に依存します。
逃げ道を「家」だけでなく、外にも作り、それを増やしていくことで、ストレスマネジメントが上手になるでしょう。
カウンセリングは、間違いなく外での逃げ道になりますので、相性の問題はありますが、問い合わせてみるといいかもしれません。
カウンセリングのすすめ
「安心感」の重要性が少しは伝わったでしょうか?
職場や家庭に安心感を得られないと、ストレスに繋がり、うつ病にもなり得ます。
周りの方もそうですが、当事者や「私もかな?」と思う方は、ぜひ当カウンセリングルームをご利用ください。
医療機関ではないので、薬を急に出されたり、診断がつくこともありません。
先にも伝えた通り、カウンセリングは家の外で気軽に安心感を得られる場所です。
誰にも言えないことも意外と第三者の方が話しやすかったりするので、
ぜひご興味ある方は、お問い合せ下さいね。

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。