原因不明の体調不良などでかかりつけ医に「ストレスですね」なんて言われたことはありませんか?
そのまま心療内科や精神科を受診してメンタル系の疾患を診断されることになるかもしれません。
今回はストレス性の症状にお困りの方に考えて欲しい事と出来ればして欲しい事を書いていこうと思います。
1.ストレスを甘く見ない
何となく医師からストレスが原因のようなことを言われると、病気ではなかったと安心していませんか?
場合によっては病気よりも事態は深刻なのかもしれません。
病気ならば、薬を服用するなど治療が出来ますが、そうではないなら経過観察だけですよね。
確実に何かまずい事が身体に起きているのに様子見というのはどうなんでしょうか?
「お休みを取ってください」
「ストレス発散を心掛けてください」
などアドバイスを貰っても仕事や家事などやることがあると簡単に休むなんて出来ないですよね?
結局は何もせず見て見ぬふりを続け、結果事態がもっと深刻になるなんてことはざらにあるのでしょう。
今思えば私もうつ病前は、お酒やエナジードリンクで誤魔化していました。
あの時もっと早くギブアップしていれば、もしかしたら回復も早かったのかもしれません。
話は戻りますが、医師や本人にストレスが起因して今の状態に陥っていると分かったらその段階で考えることがあります。
それは、『何かを変えなければいけない』ということです。
環境なのか人間関係のあり方なのか、もしくは自分自身の考え方や感じ方なのか何でもいいので変化が必要になってくると思います。
そしてその変化は、今まで自分がしてこなかったことにヒントがあるのかもしれません。
私の場合は、カウンセリングに通って今までやってこなかった人に弱音を吐いたり、後ろ暗い過去を打ち明けたことがきっかけで考え方なども大きく変わり症状も緩和されていきました。
2.休むって何なの!?
相談者の方からよく「医者に休めと言われたのですが、やることが無いしどう休んでいいか分かりません」と言われることがよくあります。
もしくは、「生活があるから簡単に仕事は休むわけにいきません」とおっしゃる方も少なくないです。
私も休職期間や療養に専念していた期間休みようにと医者に指示されて困った記憶があります。
私が考える休むというのは『自分にストレスをかけない』ことだと思います。
ただただ布団に潜り込んでスマホを片手に動画を見て一日過ごす。
おそらく身体は休まっていると思いますが、ストレスを感じませんか?
「あ~、今日も無駄に一日を終えてしまった」
「こんなことしてても治るのだろうか」
「せっかくお休みを貰っているのにこれでいいのだろうか」
などなど自分自身を否定してストレスをかけているようでは休んでいるとは言えないでしょう。
(気持ちが落ちている時はそうなるのも無理はないんですけどね・・・)
働いている方であってもそれは同じで、仕事やプライベートで極力ストレスをかけないように過ごすことが重要になります。
作業量を減らしてみたり、人に相談するなどして、自分の負担を誰かに投げてしまいましょう。
元気になってから誰かの助けになってあげればいいのですから。
3.一日の中で一瞬でも楽な時間や喜びを無理やり作る
ストレス性の症状に悩まされている方の多くは、ネガティブ思考だったり自罰的で自分を好きになれない人が多いです。
そうなると何か出来事が起きた時に「耐える・我慢する」という選択を習慣的に行ってしまいます。
周りの人を気遣って耐えるばかりで楽しい一日なんて過ごせないですよね?
ちょっとくらい自分にご褒美をあげてもバチは当たらないのではないでしょうか?
一人でゆっくりお風呂に浸かったり、好きな音楽を聴いたり、気になったコンビニスイーツを食べてみたり・・・
一瞬でも幸せが無ければ生きていくのもしんどいですからね。
そして大事なことが幸せは大袈裟に受け取ること!
数少ない幸せ噛み締めなければもったいないですよ!?
~私の目標~
グレイス・ピリオドカウンセリングルームを開いた当初は、
僕のようになる人を一人でも減らすための予防のためのカウンセリングをやっていきたいと思って始めました。
おかげさまで相談者の方は増えたことは感謝なのですが、たいてい大きな問題になってからご相談頂くケースがほとんどです。
(休職、精神疾患、DV・虐待、離婚などなど)
相談内容を重い軽いと表現してはいけませんが、カウンセリングってもっと気楽に受けていいものだと思うのです。
困っているなら人に相談するって当たり前の話ですし、
おかしい人が受けるというよりは前向きにどうにかしたいと思っている人が集まるところですからね。
とまあ訴え続けても偏見はなかなか変わらないことは良く分かります。
時間をかけながら私は私にできるカウンセリングを行い、いつかカウンセリングが身近なものになるよう研鑽していきます。
そして1人でも多くのご相談者が増えることがカウンセリングを身近にすることに繋がっているので、皆様には本当に感謝をしています。
コロナ以前は単発で終結する気軽な相談も増えていたのですが、ここしばらくは重めな印象です。
もし、今これをご覧になっている皆さんの中で『ストレス』が気になる方はお早めにご連絡いただけると良いかと思います。
良くなる保証はありませんが、何かをすればきっと何かが変わるはずです・・・
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。