仕事でもプライベートでも自分が今何をすればよいか分からなくなる時ってありますよね。
もっと大きなテーマで「将来の夢や目標は?」と聞かれても即答できないこともあるでしょう。
私もお休みの日に何をしようか考えてウダウダしていたら日が暮れてしまうことも・・・
今回はそんな何をすればよいか分からなくなってしまった時の意識の向け方のコツを紹介しようと思います。
何をすればよいか分からない=何をしても良い
何をすればよいか分からなくなる方の特徴として、行動に対しての理由付けをしている方が多くいらっしゃいます。
- せっかくの休みだから、有意義に使わないともったいない
- みんなに認められたり、評価されるようになりたい
- 面倒なことは嫌だから、最も効率のいいやり方にしたい
「これがしたい!」という明確な目的があって、そこに向かうまでのビジョンが見えているならきっとすでに行動に移っていることでしょう。
なんとなーく、迷ってしまった時には目的や正解に拘らないようにしましょう。
ベストな行動やベストな選択は無いものだと割り切って、やりたいように自由に動いてみましょう。
他人の意見に乗っかってみる
自分で決めることが出来ないならば、他人の意見に乗っかってしまうのも1つの手です。
そこで避けたいのは、出来ない理由を探すこと。
- 興味はあるけど、何かやる気になれなくて
- そうした方が良いとは思うけど、私のキャラクターじゃないから・・・
- あんまりそういうのは好きじゃないので・・・
出来ない理由を探すとどうなるのか?
身動きが取れず、結局また悩んでしまうことに繋がるでしょう。
明確にはなっていないものの、何かしらのしたいことがあるからこそ他人の意見を素直に受け取れないのでしょう。
でも、そのしたいことが明確になることは今はありません。だって、分からないのだから。。。
出来ない理由を探す前にまずは言われた通りやってみましょう。
それが自分には合わないかどうか確かめることも出来るので、想像で判断せずに体験で判断してもいいのではないでしょうか。
判断するための評価軸を2つ作る
これは、私もよくやる考え方なのですが、判断に迷った時には判断するための評価軸を2つ作ると良いです。
そして点数付けをして、平均が50点以上なら実行。50点未満なら中止。
このように判断するための基準点を設けると選択しやすくなりますよ。(基準点はいつも固定しておくと良いです)
例えば、運動不足解消のために公園に散歩でもしに行こうと考えたとします。
正しいか間違っているかで判断するならば、散歩をする=軽度の運動になるので正しい選択です。(90点)
好きか嫌いで考えると、動きやすい服装で外に出て、その場所まで行く労力もあるのでやや面倒くさいから嫌でしょうか。(30点)
90点+30点=120点、120点÷2=60点
この場合は60点なので、散歩に出かけた方が良さそうです。
このような感じで、評価軸を2つ作ると何だか決められそうな気がしませんか!?
優柔不断な方はぜひお試しくださいね。
イメージできることを選択する
人は良くも悪くもイメージに引っ張られることがあります。
あがり症の方なども、自分が発現している時や舞台に立った時に自分が緊張して上がっているイメージが出来上がっているから、本当に上がってしまうのです。
ネガティブ思考の方も、ネガティブになりたくないとは思いつつも、イメージの世界はネガティブなものばかりだからネガティブ思考になります。
私は出不精なので、休日ゴロゴロしてしまうことも多いのですが、
出掛けたいけど出掛けられない時は、外に出て自分が楽しんでいるイメージを膨らませるようにしています。
- あそこで美味しい食べ物を食べよう
- 道中には自分の知らない素敵な景色があるかもしれない
- あの人と会えば、楽しい話を聞かせてくれるかもしれない
こんな風にプラスのイメージを膨らませると、行動に移しやすくなってきますよ。
意外と脳って簡単に騙すことが出来るのです。
上手に自分の脳を扱って、自分なりの取説が作れるともう悩むこともなくなるでしょう。
⑤カウンセラーとして考えていること
どのようなご相談であってとしても、行き着く先は自分がどうすればよいか分からないというところです。
もちろん簡単に出る答えではありませんし、頭では理解していても身体が追い付かないなんてこともよくあります。
不思議なもので、カウンセラーが相談者を「良くしよう」などの意図を持つとそのセッションが上手くいかないことがあります。
おそらくそのような意図をもって人の話を聴くと、自分の都合の良いように解釈してしまったり、善意のプレッシャーのようなものが漏れ出るからなのかもしれません。
もちろん一人でも多くの方に自分らしく楽になって貰いたいという思いは開室当時から変わらずありますが、カウンセラー主導にだけはならないよう意識しています。
そんな中でも、④のようなプラスのイメージを持ってもらえるように一緒に考える質問をしたり、
時には世間話から「この相談者は何にプラスのイメージを持つのか」を聴こうと意識したりすることもあります。
多分ベストな答えは無いのだと思いますが、
目の前の相談者が少しでも・一瞬でもその辛さや悩みから解放されつつ、2人3脚で現状を変える手掛かりを今後も求めていきたいなと思っています。
改めて問われると難しい。
自分はいったい何をすればよいのか・・・
考えても出ない答えは、分かるまで保留にするとか人に相談するのがベターなのかもしれませんね。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。