論理療法に向く人
・「~すべき、~しなければいけない」と考えることが多い人
・無理、~するしかないが口癖になっている人
・感情論も考慮した筋道を立てられる人
このような方たちは合っているかと思います。
本当に上手くはまると、「そうですよね!その発想はありませんでした!」と納得感を得られた方もいました。
論理療法の仕組み
前提として、人の否定的な感情(ネガティブな感情)は、その出来事から生じるのではなく、自分の思考から生じているものとします。
例えば、上司や先輩から叱られたこととします。
「なんで自分はこんなにミスしてしまうダメ人間なんだ・・・」
「こんな叱られ方されると、しばらく気まずいな・・・」
「もうこの仕事向いてないな、辞めよう・・・」
などなど、いろいろなネガティブなイメージを連想されるかもしれません。
しかし、その考え方やイメージが自分自身を苦しめているのです。
仮に、隣で同僚も一緒に叱られていたとします。しかし彼は、
「こんな一生懸命叱ってくれるなんて、期待されているのか!」
「今まで良かれと思ってしていたことも、相手には悪くとられていたのか、新発見!」
「くそー、絶対に見返してやるから覚えておけよ、でも言ってることはまともなんだよな、ぐぬぬ・・・」
このような例を挙げてみましたが、前者と後者では、どうでしょうか?
おそらく、翌日会社へ向かう表情が大きく異なっていると思います。
同じようなストレスがかかった時に、片方の人は凹み、片方の人はあっけらかんとしたりするのは、こういう考え方の違いがあるからなのです。
つまり、感情は誰かがもたらすものではなく、自分で作り出すものだということが言えるでしょう。
ネガティブなことは悪い事?
ポジティブとネガティブ、実はどっちが良いとか悪いとかの話ではないのです。
前者の方は、物事をしっかりと受け止められる丁寧な人であると思いますし、後者の方は、楽観的に思われることも少なくないでしょう。
ただ、自分のネガティブな思考がもとで苦しんでいる、周りに迷惑をかけているならば変えた方が良さそうです。
この論理療法は、カウンセラーが一緒にあなたの中にある「偏った思考(=イラショナルビリーフ)」を話の中で見出して、
それについて検討していき問題を解決していくものになります。
偏った思考はみんなが持っている
偏った思考や凝り固まった思考は、潜在的に持っていることがほとんどです。
もしくは、自分で気付いていても、性格だからと諦めているケースもあります。
・あの人に対しては、下手に出るしかない
・自分は家庭環境が悪かったから、幸せになれない
・私はこんな性格だから結婚できない
・女性、男性はこうあるべきだ!!
こうした言わば「決めつけ」は自分自身を苦しめます。
このような決めつけをカウンセラーを交えて、資料を使いながらなるべく客観的に物事を捉えようと訓練すれば、
いつかは自分自身を縛っていたものから解放されることでしょう。
論理療法のすすめ
「誰も私のことなんて分かってくれない・・・」
そんな寂しいことは絶対にありません!
少なくとも分かろうとしてくれる人は必ずいます。
少なくとも私は、相談者のことを分かろうという姿勢で話を聴かせて頂きますので、
このページを読んで少しでも興味が湧いた方はぜひお話を聴かせて貰えればなと思います。

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。