久しぶりの投稿になってしまいましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回は、相談中によく話にあがる人との適切な距離感について考察していこうと思います。
これが正解というものはない
まず、前提として人との適切な距離感に正解はありません。
それは、人によっても変わることですし、自分も相手もその時々で変わっていくものだからです。
でも、こうなると不安がよぎりますよね。
「この人は、ずっと私のそばにいてくれるのであろうか」と。
ネガティブモードになっている時には、自信を失っていると思うので、そうした考えはより加速するでしょう。
その結果、
- 自分の身を削ってでも相手に配慮してしまう
- 人付き合いを放棄してしまう
などなど、極端な行動に出てしまうかもしれません。
正解・不正解はないながらも、今の自分と相手が心地の良い距離感がベターなのかもしれません。
職場でプライベートなことはNG!?
私はうつ病になる前は大きな勘違いをしていました。
自分の中のルール
職場は仕事をする場所だから、プライベートなことを持ち込んではダメだ。
確かにそうなのかもしれませんが、程度の問題はあったように今は思うのです。
そもそも上に挙げたようなルールってないですもんね。
職場で気の合う人や信頼できる人がいれば、愚痴を言ったりプライベートの話をしたりと自己開示するのもいいでしょう。
仕事の切れ目や、休憩中、就業前後などは自由に過ごしていいですもんね。
馬車馬のように働くことがパフォーマンス向上に繋がるということは無く、適度にリフレッシュしながら進めた方がはるかに効率が上がるでしょう。
適度に余裕を持って、なるべく今の自分を多くの人に知って貰えば、敵だと思っていた同僚・上司も味方に変わるかもしれません。
(話し相手は、自分の話を聴いてくれる人で!!)
家族は何でも話し合える仲ではないといけない!?
家族や恋人なども、距離感が難しくなる人間関係と言えるでしょう。
- 恋人や夫(または妻)には全部自分を知っておいてもらいたい
- 子どものことは全て把握してなければ保護者とは言えない
- ケンカや言い合いをすることで、家族仲は深まる
このようなことを感じる方も少なくないでしょう。
もちろん、家族全員が独立していて今どこで何をしているか全くわからないし興味もないというのは、寂しい気がします。(本人たちが良いならいいです!)
そうかといって、上に挙げた考えから、近い距離感で接しようとし過ぎるのもどうでしょうか。
往々にしてDVや虐待など距離が近いがゆえに起きてしまう面もあるように感じています。
家族と言えども別々の人間。
それぞれがそれぞれの話をよく聴いて、みんなが納得のいく形にしたいものですね。
思い込みが人間関係をアンバランスなものにする
前段に挙げた考えも含めて、思い込みによる自己評価や他者評価が人間関係を歪なものにします。
- あの人はきっと私を嫌っている
- 自分の話はつまらないと思われている
- 自分は上手に人に説明することが出来ない
- 〇〇ちゃん(子どもの名前)はお母さんのこと大好きだから、何でも分かってくれる!
このような思い込みがあるとコミュニケーションが取りづらくなるのは分かるかと思います。
もちろん、このような思い込みは意識・無意識問わずに過去の体験からくる、その人独自の感覚であり思考であります。
闇雲に自分であれ、他人が「そんなこと考え過ぎだし、間違っている」と言い聞かせても上手くいかないでしょう。
染みついてしまった思考のクセは、小さな成功体験の積み重ねで変わってきます。(そのような人をたくさん見てきました)
まぁ、思い込みは大概が無意識だったり、無自覚なので気付くことが困難だと思います。
受け入れることはしんどいことかもしれませんが、他人からのフィードバック(あなたは~な人だよね。もっと~したらどう?)を、
素直に認めると世界が開けるかもしれません。
自分のことは自分が一番分かるは大きな間違え。
自分の写真を見てみてください。ボイスレコーダーで自分の声を聞いてみてください。
きっと盲目的になっていることもあると思いますよ。
余談ですが、当サイトにはいくつか私の宣材写真があると思います。
撮影時にはみなさまに安心して貰える素敵な笑顔を意識しましたが、自分では違和感だらけ(笑)
おっかしいなぁ、上手く笑えていると思ったのに・・・
やっぱり人間関係は難しい
「こんなまとめでそりゃないよ」という話ですが、本当に難しいのです。
だからこそ、悩みが尽きないのでしょうね。
ただ、1つポイントとしてありそうなことがあります。
それは、今をとことん楽しむことです。
当ルームの目の前は保育園なのですが、
彼ら彼女らは、相手がどう思うかなど二の次でとっても真っすぐです。(深く考えていない)
大きくなるにつれて相手の立場も考えられるようになってくるかと思いますが、素直さも忘れない方がいいのかもしれません。
相手が嫌がることをしないということも忘れずに・・・
まぁ、そのようなことで自分も相手も素直になれる関係が良いですよね。
私もカウンセラーとして相談者の方と向き合いつつも、1人の人間として素直さも持って人間味のあるカウンセリングを心掛けようと思います。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。