はじめに~
子を持つ親ならば、誰もが自分の子どもに対して叱ったり、嘆いたりするものですよね。
「なんで、言うとおりにしてくれないのか・・・」
「そんなことだと、絶対大変なことになるからよしたらいいのに・・・」
「我が子と思えないほど、憎たらしい!」
などなど、子を愛するが故に様々な悩みを抱えていると思います。
子育てと、カウンセリングのことについてまとめてみました。
親は子どもに苦労をかけないようにする
親は、自分の人生経験から子どもに辛い思いや苦労をさせたくないと多くの人が思っているでしょう。
例えば勉強しなかったことで苦労をしたり、勉強をしたことで得をした経験があれば子のために勉強を強いるでしょう。
確かに、子どもは要領が悪いし、手を差し伸べたくなります。
この先予測しうる苦労があるならば、それを避けさせるように仕向けたくなる気持ちは本当によく分かります。
しかしながら、苦労して自分なりに考えてそれを乗り越えてきたから今のあなたがあるのです。
その過程が重要なのに、その経験をさせなければ「何のために」今頑張っているのか子どもには理解されないでしょう。
子どもは子どもなりの価値観で生きている
子どもには子どもなりの考えがあり、今まで育ってきた子どもなりの経験則から物事を判断しています。
当然大人に比べて経験値は劣るかもしれませんが、それでも子どもは子どもなりに考えて今を生きています。
闇雲に「そんなことはやめなさい!」と言われても、経験則に無いことは、どうしてやってはいけないのかが理解できません。
そんな時は、自分の体験談が伝わるように真正面に伝えてみてください。
でも、押し付けはダメです。
いくらそれが正論であったとしても、押し付けは子どもの考えを否定するのと一緒のことです。
子どもなりの価値観をしっかりと認め、その上で親として思う正直な気持ちを伝えると聞き入れてくれることが多いかもしれません。
子どもとのコミュニケーションの取り方
この部分に関しては、人によって変わってくるので一概には言えませんが、
①見守る器を持つ
すぐに手助けせずに、子どもなりの努力を見守る。「親」という字は木の上に立って見ると書きます。
放置はダメです、しっかりと子の成長を見てあげてください。
②自分の固まった常識や考えに固執しない
自分の固まった考えに固執しているかどうかは多くの場合、無意識だと思います。
子どもの言うことに対して怒りや悲しみが瞬間的に沸き上がったのならば、それは自分が絶対だと思ってたことと違うことを子どもにされたからでしょう。
③大人の世界のコミュニケーションの取り方は捨てる
大人のコミュニケーションの多くは、理路整然としたものが多いです。
子どもにそれを早いうちから求めてしまうと、感情表現が苦手な大人に成長するでしょう。
この①~③が出来ない、難しいと感じるならばカウンセリングを受けてみることをお勧めします。
きっと、この3点が上手くいっていない家庭では、家族の誰かが我慢していると思います。
その我慢が余裕をなくし、負の感情(怒りや、悲しみ、不安、諦めなど)を生むでしょう。
その感情が子どもに伝わり、親の顔色をうかがう子どもになるかもしれません。
家族みんなが素直に明るく過ごせるように微力ながらカウンセラーとして、応援しますので、お気軽にお問い合わせください。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。