自分の子どもが不登校や引きこもりになると、親としてはとても心配すると思います。
この記事で、親の関わり方のヒントやカウンセリングの可能性についてお伝え出来るよう綴ろうと思います。
子どもには子どもなりの理由が必ずある
当たり前の話ですが、不登校になるのも理由があります。
いじめだとか、自分の体調が優れないとか、上手く周りと馴染めないとか・・・
親として出来ることは、まずは子どもの話をよく聴くことです。
焦る気持ちや不安な気持ちから、口調を強めて「出てきなさい!」と言うのは逆効果です。
親よりも本人が一番傷付いているので、その心の声をしっかり受け止めなければ、怖くて外には出られません。
とにかく、否定も肯定もせずにじっくりと本人の言い分を聴いてあげてください。(話してくれない時は待ちましょう)
外に飛び出すきっかけは好奇心や希望
みなさんが何か新しいことを始めるときにどんなことを思いますか?
・なんだか楽しそう
・ここに行ったら良くなるかもしれない
そんな期待感があって行動に移しますよね?
引きこもりの方は、外の世界にそんな希望を感じることが出来ず、
むしろ外の世界は自分の敵だらけだと感じるから引きこもってしまいます。
本人の希望を尊重して、「ここだったら行ってみようかな?」と思える場所に連れて行ってあげてください。
きっと本人は、現状に不満を感じていながらも、どうしたらいいか分からず困っています。
一番辛いのは自分の殻に閉じこもってしまうこと。
例え出た先が違っていたとしても、動いたことは勇気を出して立派に行動した実績になります。
休んでもいいです、何か行動を起こせばそのうち居心地のいい場所が見つかるでしょう。
カウンセリングは安心感を与える場所
ここでカウンセリングのことも少し触れさせて頂きます。
カウンセリングは相談者に安心感を提供します。
カウンセラーは相談者の話を否定しません。
法外なことを口にしても、人を傷付ける言動をしても、自分を傷付けることを言っても、まずは受け止めます。
もちろんその行為を勧めることはしませんが、話は絶対に聴くようにしています。
なぜなら、その人はそのようように感じさせてしまった環境なり原因があったからです。
どんなことでもいいです。
自分の抱えた気持ちを吐き出すことで感じられる安心感や胸のつまりを取り除いてみませんか?
~最後に~
不登校や引きこもりの問題は非常に難しいです。
身近な人の関りは本当に苦しく辛いものだと思います。
本人にしても周りの人にしても、自分だけで解決しようとせずに、試しに相談してみてください。
きっと何かいい気付きや発見があると思いますよ?
当カウンセリングルームは静岡子育て優待カード事業に協賛しています
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。