自分とは何か?嘘偽りのないこと=自分の感情
今回は、感情について記事にしていこうと思います。
感情から自分というものを理解することにも繋がると思いますので、多くの人にぜひ読んで頂きたいです。
さて、みなさんは自分というものが何か分かりますか?
なかなか、自分というものを理解することは難しいことです。
私自身も、自分への理解はまだまだ足りないと感じることが年に数回はあり、その都度驚き感動をしています。
そもそも、自分というものを自分の目で見ることは出来ません。
鏡に映った自分や、録画カメラ、携帯等の写真なんかも道具を介した状態で自分の目に入ってきます。もちろん自分の声も同様です。
そうなると、自分が本当に自分なのかと不安に感じてはきませんでしょうか?
さらに言うと人の評価なども全くあてにはなりません。
いくら、この人は私のことを分かっていると思っていても、本当に全てを理解しているかと言えば決してそんなことはありません。
おおかたは理解できていたとしても、些細なところにはズレがあり、または誰にも言っていないことがあれば、その部分は相手に伝わることはありません。
お互いに未開の自分というところも持っていることでしょう。(詳しくはジョハリの窓で調べてみると良いです)
何が言いたいかというと、純度100%の自分に気付くということは、極めて少ないということです。
さあ、ここでタイトルにもあります感情の登場です。
感情は、紛れもなくあなた自身が反応した素直な純度100%の気持ちであります。
いくら嘘をつこうにも身体が自然と反応し、脳が自然に感情を生みます。
その感情をそのまま表に出すか、似たようなニュアンスで相手に伝えるか、感情を出さないか、または嘘の感情を持ちだすかは、その後の出来事に過ぎません。
また、抽象的な内容でピンとこられない方も多いかと思いますが、ここで言いたいことはただ1つだけ、
「自分の感じた感情は大事にしよう!」ということです。
なぜなら、それが私の知る限り唯一無二の自分を知ることの手掛かりだからです。
はっきり言ってしまうと、カウンセリングにおいて最も大事なことはこの点にあると思います。
人は、成長するにつれて様々な人間関係を築き、そこから様々な教訓を得ます。
また、多くの人は組織やグループに属することを求め、その結果自分をないがしろにしてしまいます。
当然好き放題に自分の感じた感情を表に出し、その感情に相手が応えようとするまでわがままをすることは、良好な人間関係を築く上では良くないことです。
ただし、あなた方の人生の目標がどのようなものかは分かりませんが、出来ることであれば、自分が一番幸せだと感じるようになりたくはないですか?
そのためにも、自分を知るということは非常に大切なことで、自分を知ったうえで人付き合いの仕方を考えていけば、今までよりも負担の少ないコミュニケーションが取れるようになると思います。
喜びや憎しみ、怒りや悲しみ、驚きや絶望など感情にまつわる言葉はたくさんありますが、きっとその言葉では言い表せない気持ちもきっとあります。
悲しみの中にも少し温かみを感じたり、憎しみの中にも期待を感じたり、あなたの気持ちは言葉で簡単に言い表せるほど簡単なものでは無いのです。
だからこそ、その感情は唯一無二のあなただけのオリジナルの感情だと言ってよいのだと、私は思います。
日々いろいろな事に目を奪われ、仕事や学業、家事や育児に追われているかもしれませんが、「自分の感情」というものに、少しスポットライトを当てる時間も作ってあげるときっと、あなたの心は喜びますよ!?
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。