- 浮気や不倫
- DV、虐待
- 金銭トラブル(借金・転職・定職につかない)
- パートナーのメンタル不調
- 義実家など夫婦を取り巻くその他の人間関係
などなど、単に性格の不一致という言葉では片付けられない問題を抱えながらも、
相手への情や子どもへの影響を考えて再構築を目指そうとする夫婦がたくさんいらっしゃいます。
事が大きくなってからでは手遅れなこともたくさんありますので、
そうならないよう離婚に向かってしまう夫婦の特徴をまとめようと思います。
「今」これを読んでいる時が変わる時です。
相手の話をきかない夫婦
仕事に家事・育児など、みなさん一生懸命に生きています。
子どもは自分の頑張りを認めてくれないし、会社も正当に評価しているとは思えないし・・・
いったい誰が自分を認めてくれるのでしょうか。パートナーにその気持ちを求めたくなりますよね。
ただ、仕事や家事・育児に追われていると夫婦の会話は業務連絡といいますか、上辺だけの会話に終始してしまいそうです。
その内、心に溜めたモヤモヤが爆発して相手に当たったり、他所に楽しみを求めたりしていくわけです。
相手の話、気持ちまで聞けていますか?
不公平感のある夫婦
これは私の感覚かもしれませんが、夫婦の間に不公平感があると上手くいかなくなるケースが多いように感じます。
大きく分ければ、仕事(お金)・家事・育児が分担するところかと思いますが、お互い納得できていますでしょうか?
人それぞれ価値観は異なりますので、仕事を頑張ってお金をたくさん得られれば家事・育児の免罪符になるとは限りませんし、
反対に家事・育児を完璧にこなしていれば仕事をしなくてもいいとも限りません。
どんな状況に置かれてもみなさん頑張って今日を生きていますので、
相手を尊重しつつ、なるべく不公平感が出ないように。やはり話し合いが必要な場面はあるのでしょうね。
決めごとにする必要はありませんが、毎日15分ずつでも相手の話をきき合えるといいですね。
その際に相手に発破をかけるアドバイスは要りません。ただ、そっと共感しながら話をきいてくれるだけで充分です。
お願い事が出来ない夫婦
相手を尊重するがあまり、自分の気持ちを押し殺して全部相手に合わせようとする夫婦もいたりします。
自分勝手に不公平感を増幅させていきますので、メンタル不調に陥りやすいタイプはこのタイプかもしれません。(私もそうでした・・・)
- 今度の週末、美容室に行きたいから子どもお願いできる?
- 今日は疲れているから、早めに寝てもいい?
- 何かモヤモヤしてるから、話を聴いて貰える?
「まぁ、いいや」、「まだ大丈夫」で後回しにするということは、自分に毒を持っているようなものです。
いざ、それが耐えきれなくなった時にヘルプを出しても、
- 何でもっと早く言わないの!?
- いや、ゴメン無理だよ!
なんて軽くあしらわれたりしてしまい余計に傷付くこともあるでしょう。
お願い事は断られる可能性もある。
ストレスを溜めないようにするには、断られてもいい時にお願い事をするといいのでしょう。
感謝と謝罪が出来ない夫婦
これは、個人の性格的な問題も包含されているかもしれませんが、感謝と謝罪が出来ないと夫婦間も上手くいかなくなります。
当たり前のことのように相手にしてもらっていること、感謝していますでしょうか?それを伝えていますでしょうか?
ここまで偉そうなことを言っておきながら、私も自分のことでいっぱいいっぱいになるとその心が薄まってしまいます。
余裕が出来た時には相手を労い、支える。自分がしんどい時には相手を頼る。
最低限、この感謝と謝罪の心を忘れないよう自分自身のメンタルケアや自己管理をしていきたいですね。
【まとめ】夫婦の形の正解はその夫婦が作るもの
上手くいかない夫婦の特徴は、
- 相手の話をきかない
- 不公平感がある
- お願い事が出来ない
- 感謝と謝罪が出来ない
と本文ではまとめてみましたが、正直これが正解ともいえないものです。
自分の親が理想形とも言えませんし、友人・知人夫婦が理想形とも言えません。
なぜなら人それぞれ状況や考え方など価値観が異なるからです。
私はカウンセラーとして相談者と対峙するときは、その二人にとっての理想形が何かをそれぞれの立場から考えています。
したがって、その二人が楽になれるのであれば別居や離婚も悪い選択肢とは思っていません。
もちろん、どちらの要求を満たすようなミラクルな手が思い浮かべばいいのですが、
ケンカからの復縁や修復などの場合は両成敗が基本なので、どちらとも妥協し合った解決案が落としどころなのでしょう。
ただ、個別の事例が解決したところで根本的な会話の質や環境が変わらないとまた同じことの繰り返しになるでしょう。
お互いを認め合った会話が出来るようになって、二人にとっての納得感のある関係を作って貰えると良いかなと思います。
- 今さらどんな風に話せばいいのか分からない
- 事が大きくなって自分の手には負えない
- 2人だと熱くなって話し合いにならない
などなど、家庭内だけで解決することが難しい事もあろうかと思います。
そんな時は、夫婦カウンセリングを検討してみてください。
自分のことや家族のことを話すことは恥ずかしいと感じる方もいるかもしれません。
でも、大丈夫!
困ったことを利害関係のない第三者に話すのは個人的には賢い選択だと思っています。
傷口が深くなる前に、物は試しという感覚でも構いませんので、気軽にご利用いただけると嬉しいです。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。