なぜ一般的に女性の方がコミュニケーションに優れているのか?
今回は、女性の方がコミュニケーションに優れているその訳を、私なりに考察しましたので、考えを共有できたらと思います。もちろん、個人差はありますし、全く当てはまらない人もいるのでその点は承知しておいて下さい。
まず、コミュニケーションを司る脳領域は、幼児期、遅くとも小学生の内には、ほぼ完全に形成されます。
そうなると、言わずもがな幼児期の環境が大きな影響を与えているということが言えます。
少し昔のことを思い出して頂きたいのですが、
男の子だと、戦隊モノの真似や、車、虫取り・・・
女の子だと、人形遊びや、おままごと、ごっこ遊び・・・
このような遊びをしていた方が多数だと思います。
よくその遊びを観察してみると、
男の子の遊びは、1人で完結できるものに対し、
女の子の遊びは、複数もしくは、架空の物や人を作り出して遊びます。
この違いが、大人になってから大きな影響を与えるものだと私は考えます。
1人で完結できる遊びは、その物事に対してどのように遊んだら、楽しくなるのか・本能的にやってみたいと思うのかに重きを置きます。
なので、育児本にもよく書いてありますが、遊びを教えることは、一般的にお父さんの方が上手だそうです。
対して、複数(架空の人物含む)で遊ぶ時には、
相手と自分の折り合いを付けながら、楽しみを見出していきます。
また、ごっこ遊びやおままごとは、その役柄を演じることになるので、より高度なコミュニケーション能力を必要とします。
某5歳児が登場するアニメ中の
「リアルおままごと」というのは、信じられないほど高度な遊びなのです。
このように幼児期にコミュニケーションを発達させる脳領域を使う遊びをするのは、女の子の方が男の子に比べて比較的に多いので、女性の方がコミュニケーション能力に長けていると私は分析しています。
また、この違いが、男性と女性が別の生き物と言っていいほど考え方が違うことの一因にもなっていると思います。
さて、ここまでくると女性の方はコミュニケーションに問題なしと思われるかもしれませんが、そういうことでもありません。
言い方が少し悪くなってしまいますが、幼児同士の遊びでは両者ともにコミュニケーション能力が十分に育っていないので、歪んだコミュニケーションを取得することもあるでしょう。
また1人で遊ぶにしても、自分の頭の中だけで役割や設定を考えるとなると、これもまた歪みや視野が狭くなり排他的になる恐れがあります。
なので、全ての人に言えませんが、コミュニケーションに悩んでいる人は幼児期の環境がその一因になっているかもしれません。
かなりネガティブな話になってしまいましたが、女性の方の永遠にお喋りが出来るというのは、かなり高度なことだと思います。
男性が「自分語りをして」と言われても、もって10分くらいで終わってしまうでしょう。
今回は、コミュニケーションについての考察でしたが、何よりも大事なことは、
「相手を思いやる気持ち」
「1人よがりの考えをしていないかのチェック」
この2つに尽きると思います。
ただ、これが難しいもので、幼児期に培われた考えというのは、時がたつにつれて当たり前のものとなっているので、条件反射として反応に出てくることがあります。
「なんか上手くコミュニケーションが取れない」
「相手の考えていることが分からない」
「大事なところでお客さんが逃げてしまう」
などの悩みも大歓迎ですので、お気軽にご連絡下さい。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。