今回は、「カウンセリングはどんな人が受けるのか」ということをテーマに話をします。
この記事を読んで、少しでもカウンセリングに興味を持った方は、「試しに」ぜひお問い合わせください。
1.カウンセリングは誰が受けても良い
カウンセリングと聞くとまだまだネガティブなイメージを持った方が多い事でしょう。
何か別室に連れいかれて、何やら胡散臭い先生にもっともらしい事を言われて、カウンセリングルームから出るとみんなに気を遣われて・・・
自分がおかしい人間になったような感じがしてしまいますよね?
かつて、私も心療内科を受診した時やカウンセリングを受けた時は、そんな気持ちでした。
この薬を飲んだらもう普通には戻れない、カウンセリングを受けていることを知られたら、家族や職場の人、友人に引かれてしまうだろう。
どんどんネガティブなイメージが膨らんできたことを今でも覚えています。
でも、カウンセリングは本来誰が受けてもいいものなのです。
冷静に考えてみると、困ったことや悩みがあった時に人に相談するってごく普通のことですよね?
周りに相談できる人がいない人や、相談しても話を聴いて貰えない人たちにとって、行き着く先がカウンセリングになることは自然なことなのです。
カウンセリング=ネガティブなイメージと思っているのは、周りの人よりもあなた自身なのかもしれません。
2.受けていることを人に知られるのは嫌だ
これもすごく良く分かることです。
カウンセリングを受けていると変に気を遣われてしまいそうですし、噂のように広まって周りから避けられそうな感じがしますよね?
ここから先、厳しい事を伝えると思いますので、呼吸を整えてから見て頂きたいです。
人間関係でのトラブルや問題を持っている方ならば、カウンセリングを受ける受けないに関わらず、今でも十分気を遣われているかと思います。
私も以前、職場の先輩に「叱られるうちが花だよ」と言われていました。
そのうち、諦められたような目線と言いますか、職場にいるだけでも明らかに居心地の悪さを感じるようになってしまいました。
その先輩が冷酷非情な人と言うことは決してなく、ただ単にどう言っても伝わらないから諦めていただけなのかもしれません。
本当に当時の私は、周りの顔色を窺って、世間話や普通のやり取りも緊張しながらしていたのでさぞ面倒くさいやつだったでしょう。
そんな状況だったら、今さら人の顔色を気にせずにカウンセリングでサクッと相談してしまえば良かったと今は痛切に思います。
まぁ、プライドの高い当時の私にはそのような開き直りは難しかったと思いますが・・・
余談になるかもしれませんが、私がうつ病を克服できた転換期は、自分自身がうつ病だと認められた時でした。
開き直って、「自分は変だ」・「おかしい人だ」と認めてしまえば、あとは修正していくだけなので楽になるのかもしれませんね。
3.上手く自分の話が出来ないかもしれない
これは、私のカウンセリングルームで真っ先に言うことなのですが、上手く話す必要は全くありません。
悩みや問題を抱えている人は、答えが出ない状態で、言い換えると話に落ちがつけられないのです。
あーでもない、こーでもない、何が大事なことで何が不要なことか?時系列は?感情?思考?
このようにまとまっていない状態で上手く話せるわけないですものね。
私は思いつくところから順番に話して貰えればいいかなと思っていますし、分からなければ適宜質問もしていきます。
ここら辺のカウンセリングのやり方は、カウンセラーさんによって個人差があるので一概には言えませんが・・・
(プログラムのようにやる手順が決まっている方や私と同じくアドリブで今の状態に合わせて行う方など)
いずれにしても、上手く話せなくて当然なので、そのあたりはカウンセラーさんに頼ってみてください。
4.カウンセリングの効果を高める方法
結論から言うと、相談者の前向きな気持ちがカウンセリングの効果をより高めます。
カウンセリングを受けたい、自分は変わりたい、成長したい、話を聴いて欲しい、話がしたい、興味を持った・・・
このような「やってみたい」という気持ちが強い人ほどカウンセリングの効果は高まります。
反対に人に言われるがままに受けた人や、仕方なく受けた人は、カウンセラーの話は聞きたくないでしょうし、話をしようとも思わないでしょう。
こうなれば、いかに優れたカウンセラーさんと当たっても変化は感じられないかもしれません。
最初からモチベーションマックスでカウンセリングを受けようとしなくても大丈夫です。
カウンセリングに対する興味が0%から5%~10%になれば十分です。
冒頭にもありますように、この記事を見てカウンセリングに興味を持ってもらえましたら、ぜひお問い合わせくださいね。
過去の私と同じようにカウンセリングに対するネガティブなイメージから問題や悩みを先延ばしにしている方。
当カウンセリングルームでもいいですし、他のところでもいいので「試しに」相談をしてみてください。
あとは相性のいいカウンセラーさんと出会うのを祈るばかりですが、あなたの勇気ある問い合わせがきっと未来を変えるものだと信じています。
カウンセリングに対する不安や心配をまとめたページはこちらから
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。