グレイス・ピリオドカウンセリングルームを利用されている方の8割程度はカウンセリングを受けることが初めての方です。
まだまだ日本においてカウンセリングはマイナーなものかと思いますので、誤解や偏見、疑問や不安を感じる方もたくさんいらっしゃるでしょう。
みなさんが持つであろうカウンセリングの疑問や心配についてまとめてみましたので、ぜひご覧ください。
目次
カウンセリングは効果があるのか?
みなさんが一番関心を持つであろうことがこの効果の部分かと思います。
正直な話、効果があるかどうかはやってみなければ分からない部分があります。
無責任に「絶対に良くなります」なんてことは私は言えません。
しかしながら、私がカウンセリングを受ける立場であった時の体験では効果を感じられました。
もちろん今通われている方や卒業された方の中には効果を実感して頂いた方もいます。(グーグルの口コミかお客様の声を参照ください)
自分の気持ちを否定されずに聴いて貰える。
自分の悩みを一緒になって考えてくれる人がいる。
言いづらい事も言える空間がある。
日常にありそうでないものがカウンセリングにはあります。
その体験から気付きや変化を感じられるのでしょう。
「話を聴いて貰うだけで変わりっこない」と思っていた私自身が今ではカウンセリングの効果を肌で感じています。
もちろんカウンセラーや相談者など人によりけりの部分もありますが、試しに色々な人に相談してみると世界が開けて悩みが解消されるかもしれません。
(カウンセリングの効果について詳しく書いた記事はこちらから)
心療内科・精神科?それともカウンセリング?
こちらもお問い合わせ時によく聞かれる内容ですね。
前提として病院とカウンセリングは全く違うものになります。
私がかつてうつ病を患っていた時は併用していましたが、行く目的は違うものでした。
(私の認識では、病院は薬を貰うところ、カウンセリングは話を聴いて貰うところ)
ここでは簡単にそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。*一概に言えない部分もありますので、その点はご了承ください。
心療内科・精神科
☆メリット
- 病気の診断が出来る
- 費用が安価(健康保険が使える)
- お薬が貰える
- 医師による診察が受けられるため安心
★デメリット
- 予約が取りづらい(静岡市内で初診は2~3ヵ月先になるケースもあります)
- 待ち時間が長い
- 診察時間が短い
- お薬への不安(副作用や薬漬けになるのではないかなど)
カウンセリング
☆メリット
- じっくり話が出来る、聴いて貰える
- お薬への不安はない
- 病気に限らず色々な話が出来る
- 診断を受けることはない(病人として見られない)
★デメリット
- 病院に比べて高価
- カウンセラーによって腕や相性にばらつきがある
- 何をするのかイメージが沸かない
- 医師に比べて社会的信用度が低い
上記にありますように、それぞれに一長一短はあります。
私の場合は、病院よりもカウンセリングが合っていたと感じますが、もちろん逆の方もいるでしょう。
大事なことは手段ではなく結果。
思うような結果に結びつかない時は手段を変えることで結果が変わるかもしれません。
(病院かカウンセリングで迷っている方はこちらも参照ください)
(カウンセリングについてのイメージが沸かない方はこちらを参照ください)
コーチングやセラピーとの違い
カウンセリングと類似している業種はコーチングやセラピーかと思います。
こちらも一概に言うことは出来ない部分がありますが、何か目的が明確になっている場合はコーチングやセラピーがお勧めです。
例えば、サッカーが上手くなりたいという目的がはっきりしていればサッカーのコーチを付けますよね?
事業を成功させたいからコーチングを受ける、癒しを求めたいからセラピーを受ける。
このような目的意識がはっきりしているかどうかで判断してもいいかと思います。
反対に目的意識が曖昧な場合はカウンセリングが合っているかと思います。
思考と感情でちぐはぐになってしまう。頭では分かっていても思い通りにならない。なぜか人間関係が上手くいかない。
このように原因が掴めないものに関しては、じっくりとお話をする中で徐々に全体像が明らかになってくるでしょう。
しかし、カウンセリングにしてもコーチングにしてもセラピーにしても心理学を基礎としている部分があります。
私自身カウンセリングはもちろん、コーチングやセラピーも学んでいます。
これを言えば元も子もありませんが、誰がやるのかということと、相性の合う合わないは人間がやることなので出てきてしまいます。
一番は試しに興味を持ったところへ行ってみることだと思います。
ただ、費用も掛かることなので、
ホームページに記載してある内容や、お問い合わせ時の対応なども参考に自分に合う場所を見つけてくださいね。
(カウンセリング・コーチング・セラピー・ヒーリングについてまとめたページはこちらから)
カウンセリングはどのような人が受けるのか?
悩んではいるし、どうにかしたいけど自分はカウンセリングに行くほどのことなのでしょうか?
こちらもよくある質問の1つですね。
単刀直入に言えば、カウンセリングを受けたいと思えばだれが受けても大丈夫です。
無理のない話なのですが、どうも皆さんカウンセリングに対するハードルが高いように感じます。
何か重大な事案が無ければ利用できないのではないか?というような・・・
むしろ大きな悩みや問題になる前にカウンセリングを利用することをお勧めしています。
私自身悩みや相談を人に打ち明けたり出来ずにいたことがストレスが溜まる原因となりうつ病を引き起こしたのだと思っています。
比較的悩みが深くない方のカウンセリングは単発ないし数回で終結します。
性格的なところやトラウマなどは時間もかかるケースがありますが、
それでも気持ちが安定している時に受けるカウンセリングの方が効果を感じやすいでしょう。
何となく気になった時がベストタイミングなのでしょう。
(カウンセリングはどんな人が受けるのかを補足しているページ)
(カウンセリングを受ける目安をまとめたページ「心の健康診断」)
良いカウンセラーの探し方
「静岡 カウンセリング」なんかで調べるとたくさんの相談機関やカウンセリングルームが検索にヒットします。
その中でいったいどこを選べばいいのだろうということは考えてしまいますよね?
個人的にカウンセリングや相談員をやる方は心の優しい方がほとんどだと思いますので、みんな良いカウンセラーなのだと思います。
ただ、どうしても相性の問題はあります。
いくら実績があって、立派な経歴をお持ちのカウンセラーであっても1人の人間です。
私は産業カウンセラーを持っていますが、同じ資格を持っている方でも『本当にこの人資格取れたの?』と思う人もいますし、
臨床心理士の方でも『えっ、その関りはちょっと・・・』という話もよく聞いたりします。
もちろん私も傷付けようとする意図なく相談者の方を傷付けたことはあります。
矛盾しているように聞こえる方もいるかもしれませんが、
「何とかしてあげたい」、「この辛い状況を一刻も早く抜け出して欲しい」
このような思いが相談者を傷付ける行動に繋がることもあるのです。
カウンセリングはカウンセラーが商品です。
物を買う時と同じように商品のレビューを見たり(口コミを見る)、実際に店頭で手に取ったり(試しに受けてみる)することが、
良いカウンセラーを探す一番の近道なのでしょう。
(良いカウンセラーの探し方について私なりの考察をまとめたページ)
カウンセリングを受けると落ち込むことがある!?
悩みを解決したい、この辛い気持ちを分かって欲しい、
そんな気持ちでカウンセリングに足を運んだのに落ち込んでしまった。
10人に1人いるかいないかくらいの割合でそのような方もいらっしゃいます。
このような状況に陥る原因としては以下のようなことが考えられます。
- 自分が期待していたものとは違った
- 話をすることで目を背けたい現実と向き合うことになった
- カウンセラーのアドバイス通りに出来なかった
- 結局何も変わらなかった
上記は一例ですが、カウンセリングが必ずしも毎回プラスに働くとは限りません。
手段はどうであれ、最終的にはこのストレス社会と向き合って生活をしていく必要があります。
その社会や人間関係に対峙した時にストレスに感じるかどうかは個人の感じ方や考え方が左右されます。
私が何かお伝えするときは、カウンセリングルームを出た時に少しでもストレスに感じないようにするための考え方や行動の取り方です。
ただ、それは見方を誤れば相談者にとってはハードルの高すぎることもあるかもしれません。
高すぎるハードル設定はカウンセラーのミスです。申し訳ありません。
ただ、出来ることを積み上げた先に悩みや問題の解決があります。
このハードル設定や何をどのタイミングで伝えるかなどは、経験もありますが、相談者との信頼関係も重要になります。
なるべく辛くないカウンセリングにしたいと思っていますので、ご意見やご要望は遠慮なくお伝えください。
この意見や要望を伝えられるかどうかもカウンセラーの人柄に関わることなので、
カウンセラーは勉強だけでなく自分磨きも必要な仕事なのだと思っています。
(カウンセリングを受けることで落ち込むことがあるをまとめたページ)
カウンセリングを受けさせたい
こちらもお問い合わせ時によく尋ねられます。
- 夫、パートナーをカウンセリングしてください。
- 不登校の子どものカウンセリングをお願いできますか?
- 私の親は毒親なので、カウンセリングに連れていきたいのですが・・・
自分の手には負えないから誰かを頼ることは賢明な判断です。
ただし、実際に受けられる方の意思確認は非常に重要です。
嫌々するカウンセリングは逆効果になることも十分起こり得るでしょう。
勧めることも非常に難しい話題になると思いますので、そのような場合はまずは勧めようとする方が受けるといいでしょう。
実際に奥さんがカウンセリングを受けてご主人につなぐ。
お母さんがカウンセリングを受けて子どもにつなぐ。
このようなケースは多々あります。
カウンセラーによっても関わり方や考え方は異なるので、まずは試しに体験してみてからの方が人に勧めやすいと思いますよ。
カウンセリングを受けさせたいと思う方に向けたページはこちらから
最後に
ここまで長文を読んで頂きありがとうございます。
カウンセリングに対する疑問は解消されましたでしょうか?
実際に私は全てのカウンセラーさんを知っている訳ではありませんし、考え方や方針はここに記載してあるものとズレていることもあるかもしれません。
ここだけの話、私も実は新規の方はとても不安なのです。
- どう対応していけばいいのか
- 悩みをどれほど深刻なものと捉えているのか
- 過去の体験や触れられたくない部分はあるのか
- カウンセリングに対してどれほど意欲的なのか
考えれば考えるほど心配になってしまいます。
だからこそ私は一貫して教えてもらう姿勢でいようと心掛けています。
先生でいるというよりかは一個人として、相談者と対等な立場で話がしたい。(私についての詳細はこちらから)
自分のカウンセリングを過信しすぎず、相談者同士も比べたりせずに、
目の前の相談者にあったカウンセリングの方法や進め方を一緒に検討していけると幸いです。
世間話からでもいいです。
もし、カウンセリングに対する希望や要望がありましたらお問い合わせ時にお伝えいただけると私も安心です。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。