心理療法紹介 ~交流分析~

心理療法紹介 ~交流分析~

人の悩みの多くは人間関係にありますが、その中でも、コミュニケーションが1つの課題となります。

「なんであの人はこんな言い方しかできないの?」
「なんか最近あの人とギクシャクしてしまう」
「いつも自分の思うことが上手く相手に伝わらない・・・」

このように感じている人には、交流分析は何らかの解決の糸口になるかもしれません。

キーワードは、「今ここ、あなたも私もOK」です。

自我状態とは

P(Parent)=「親」の影響を強く受け継いだ思考や感情、行動
A(Adult) = 今ここで起きていることに直接反応する「成人」の思考や感情、行動
C(Child) = 「子ども」の頃と同じような思考や感情、行動

この3つに分けられます。

と言われてもいま一つピンときませんよね?

例えを挙げるとすれば、友達が約束の時間に遅れて来た時の返事を取り上げてみます。

P的な返事は、「時間に送れるなんて人としてダメだよ、次からは改めな!」
A的な返事は、「予約したお店の時間には10分あるから、少し小走りで行こう」
C的な返事は、「・・・」(家に帰っている)

という感じです。
なんとなく掴んで貰えれば結構です。

対話分析とは

対話分析とは

対話分析というのは、相手の自我状態(P・A・C)と自分の自我状態(P・A・C)の視点で考えてみるというものです。

スムーズな交流は、同じ自我状態でのやり取りです。

例えば、「今度ディズニー行きたーい!!」(C)

→「いいねぇ、お土産たくさん買いたいな!」(C)

このような感じです。非常に仲が良さそうですね。

反対にすれ違いやちぐはぐな交流は、違う自我状態でのやり取りです。

CからPとすると、「今度ディズニー行たーい!!」(C)

→「この時期は、混むし同じお金を使うなら別の場所に行った方が満足度は高いはずだから次の機会にした方が良いよ。」(P)

という感じです。この会話は、Cの気持ちを無視して、さらに説教までしているような雰囲気を感じませんか?

日常会話の中で、聞かれたことに答えることは出来ても、聞いてきた相手の状態に合わせて答えることは出来ていますか?

「私のことを分かってもらえない!」と嘆く人は、相手が分かるように伝えていないだけなのかもしれません。

対話分析では、相談者の日常会話や、特定の人を想定した時にしている会話などを見直し、

どういう返答をすれば良いかを一緒に考えていくものになります。

エゴグラムについて

エゴグラムについて

交流分析で欠かせない心理検査はエゴグラム(TEGⅡ)です。(そのほかの心理検査についてはこちらを参照ください)

ストレスチェックや自己啓発セミナーなどで使われることも多いものになります。

この検査では、個人のパーソナリティが分かります。

具体的には、①CP(批判的な親)②NP(優しい親)③A(成人)④FC(自由な子ども)⑤AC(従順な子ども)の5つの尺度で数字が出ます。

各スコアが高いか低いかというのは問題ではなく、

自分の特性を知る・自分自身を知ることで、今後どうしていくかを決める足掛かりに利用できるかと思います。

自分自身の欠点や弱点と向き合うのは怖いし、とても嫌なことです。(私自身もすごくしんどい思いをしました。)

ただ、自罰的・他罰的、悲観的・楽観的などの自分の特徴を素直に逃げずに受け止めることで、

はじめて嫌だったら変えることや、その特徴を活かして生きていくのか決められるようになると思います。

最後に

ありのままを受け入れる

当カウンセリングルームでもエゴグラムの検査が受けられます。(料金等はこちらを参照してください

検査をしてお終いではなく、その後のフィードバックもしっかりと行います。

交流分析は、人間関係に困っている方や、コミュニケーションでお困りの方にはおすすめの療法だと思います。

ありのままの自分を受け入れることで、ありのままの相手を受け入れることも出来るようになるでしょう。

表現があまりよろしくないかもしれませんが、きっちりした占いに行く気持ちで気軽に来て頂けると嬉しいです。

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