追い込まれた時は ~シンプル・イズ・ベスト~
日常生活を送っていく上で、やらなければいけないことや、お願いを断れないことなど沢山あろうかと思います。
忙しいことも、自分のキャパシティーの範囲内であればこなすことが出来るかもしれませんが、それを超えてくると必ずどこかで無理が生じます。
このようないっぱいいっぱいな状態に人が陥ると、物事を考えることがとても複雑なように感じて、何から手を付けていけばよいのか、という優先順位や、自分のやり方にも自信を失うことがあるでしょう。
今回は、追い込まれた時や考えが煮詰まってしまった時に、シンプルに物事を考えることの勧めということで記事にしてこうと思います。
例えば、あなたが英会話をマスターしたいと思ったとします。
英会話をマスターするには、単語はもちろん文法も学ばないといけませんし、発音もよくしないと相手が聞き取れないかもしれません。反対にリスニングも出来ないと会話も成立しなくなってしまいます。
こんなことを考えていたら、嫌になりませんか!?
少なくとも私はなります。
そこで、シンプルな考えの登場です。
前提条件として、あなたは英会話をマスターしたいと思っているのなら、英会話をすれば良いのです。
意味がよく分からなくても、上手く話せなくても、とにかく英語圏の人とお話しすることです。
そうすると言い回し(文法)が分かったり、単語の意味も少しずつ覚えてくるでしょう。
良く使われる日常会話で用いられる単語はそう多くはないので、そういった環境に身を置けばそれほど時間をかけずに簡単な英会話は出来るかと思います。
あとは、どんどん精度を上げて、たくさんの単語を覚えたり、発音を良くしたり、ゆっくり喋って貰っていたのを普通のスピードにしてもらったりすれば良いのではないでしょうか?
何かを始めるときにあれこれ考えてしまうと、優先順位がつけづらくなってしまいます。
それは、今までにないケースを体験しているので、そういった状況に陥るのも至極当然です。
しかしながら、気付かぬうちに新しいケースというのは、毎日体験しているのです。
買い物などは、その代表例ではないでしょうか?
今スーパーに行けばいろいろなものが売っています。
自分の欲しいものはたくさんあるでしょう。
あなたの目を引く新商品もあるかもしれません。
なので買い物を楽しもうとすると、かなりの時間がかかるかと思います。
女性の服を買う時に時間がかかる人が多いのは、ショッピングを楽しんでいるからかもしれませんね。
ただし、スーパーで2~3時間も買い物に悩む人はいないかと思います。
それは、シンプルに考えることが出来ているからで、
「とりあえず3日分の食材があればいいから、メインの肉・魚は3つあれば十分かな?」
「早くしないと旦那が帰ってくるから、今日はお惣菜で済ませちゃえ!」
このようなシンプルな考えがあれば、短時間で物事を進めることが出来るでしょう。
今回の例は、買い物でしたが、仕事でも学業でもスポーツでも何でもシンプルに考えることは、あなたの背中を強く押す原動力になります。
何か深く思い悩んでしまった時には、「なにがしたいから、これをする」と簡単に物事を考えれば、突破口が見えてくるかもしれません。
シンプル・イズ・ベストは、本当にベストかもしれません。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。