テトリス大好き、カウンセラーの林です。
高校時代には、通常にプレイをしても失敗することがなかったので、あえて崩した状態からパズルをするほどのマニアでした(笑)
カリフォルニア大学の心理学者ケイト・スウィーニー氏が、合格発表や重大なプレゼンの前夜などの重大なニュースを待つときにテトリスがうってつけのものだと考えたそうです。
注意を逸らして、不安を逸らす
心理用語ではフロー状態、スポーツなどの世界ではゾーンなどと近い状態に持っていくのにテトリスが有用とのことです。
この状態に持っていくには、嫌になるほど難しくなく、また簡単過ぎても良くないので、絶妙なバランスを必要とします。
テトリスは難易度に応じて、落下スピードが異なるので、自分に合った難易度に徐々に近付くわけです。
ベストな難易度に近づくほど、どんどん集中してくるので、先の不安など考えている余裕はなくなります。
はなっからテトリスは苦手で、やるだけでも苦痛だという方には不向きですが、そうでない方なら試して頂くと効果を実感できるかと思います。
ソーシャルゲームや、スポーツではダメは?
私個人的にはお勧めはしません。
それは、誰かと競ったり、いいスコアを出したり、課題をクリアすることで報酬が貰えるなどのイベントがあると、それがまたストレス要因になるからです。
とにかく、誰かの存在がチラついたり、すぐに比べたくならないものが非常にいいでしょう。
テトリスは1人でプレイ出来ますし、報酬はスコアだけなので過度にはまることもないので、そういった意味でも適しているのかもしれませんね。
~最後に~
トップアスリートのゾーン状態は、競技を純粋に楽しみ、己の肉体と精神の中で自分の気持ちがいい難易度の敵(内なる敵)と対した時に入り込むのでしょう。
テトリスでゾーンなんて・・・とバカにせずにやってみてください。
大丈夫!誰も見てないところでこそっとやればいいんですからね(笑)
みなさんも、不安や緊張を感じた時は、対処法の1つとして自分一人で没頭できる何かを見つけるといいかもしれませんよ?

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。