心によく登場する壁の正体は!?
人生の中で、誰もがぶつかる「壁」みなさんも経験したことがあるかと思います。
仕事の壁、交友関係を築くための壁、勉強の壁など様々なものがあるかと思います。
壁は高く険しく簡単に登れないようなものをイメージする方が多いかと思います。
そして、乗り越えなければならない、言わば障壁のように感じる方もいるかもしれません。
いったい、「壁」とは何者なのでしょうか!?
ある人は、それを試練と呼び、またある人はそれを障害と呼びます。
しかし、実際に目の前に文字通りの壁があるのではなく、あくまでも自分が勝手に作り出した想像上の壁です。
ということは、想像が変化すれば、壁は無いものに出来るということになりますよね?
高くて厚くて頑丈だと思う壁もイメージが変われば、低く薄いすぐに穴を開けられる壁なのかもしれません。
そもそも、壁の向こう側というのは、あなたの目指す目標であることが多いでしょう。
だからこそ、その壁をなんとかして乗り越えたいという思いが生まれ、壁と対峙しなければならないように感じてしまいます。
その時に、ただ漠然と壁を乗り越えるしかないと思い、愚直に登るのは非効率なこともあります。
まず、その立ちはだかる壁というものを知らなくてはいけません。
あなたが、登ろうとしているところは、足がかりの無い物理的に登ることが不可能な壁を登ろうとしているのかもしれません。
少し、横にずれれば、壁の上からロープが下りてくる場所があるかもしれませんし、縦には高い壁も横幅は狭く簡単に迂回できる壁かもしれません。
もしかすると、体当たりすれば簡単に壊せる壁かもしれませんね。
あくまで、あなたの目指す目標が壁の向こう側にあり、そこにたどり着くために手段を択ばないのであれば、あなたが辿り着きやすい方法で目的地に向かうのもいいのではないでしょうか?
イメージの世界だけで話を進められても分かりにくいので、例えを挙げながら上記について説明していきます。
例えば、目標を好きな人とのデートを取り付けることにしてみましょうか?
あなたは、デートの約束をとりつけるためにとにかく好きな人と仲良くなろうと思います。
しかし、仲良くなるというのは際限ないものなので、壁は非常に高いものかと思います。
そこで、目の前の壁から視点を少しずらして、好きな人の普段行く場所やしたいことをリサーチするとします。
一見すると、デートという目標から離れてしまう気がするかもしれませんが、好きな人にとって興味のあるものであれば、誰かとその楽しみを共有したいという思いもあると思うので、壁は低くなるかもしれませんし、彼女が壁の向こうからロープをこちらに渡してくれるかもしれません。
思い切って体当たりするというのは、単刀直入にデートのお誘いをしてみることです。そうすると、意外と壁は簡単に壊れ、デートの約束を取り付けられるかもしれません。
少し「なるほど!」と思ってもらえましたかね?
デートに限らずあらゆる壁は、意外とどうにでもなることが多いです。
ただ、眼前に立ちはだかる壁を見ると苦しくなるかと思います。
そんな時は、壁から少し離れて全体を見まわしてみましょう。
そうすると、壁の弱点がわかるかもしれませんし、そもそも行こうとしていた壁の向こう側よりも、もっとあなたの興味を引く場所が他にあるかもしれません。
人生において最善の結果というのはありません。
テストで100点取ろうとも、それで慢心してしまうのであれば、80点の方が本人にとっていいことなんて良くあります。
大事なのは、壁の前でうずくまって動けなくならないように、逃げてもいいから動き回ることなのかもしれませんね。(精神的・体力的に疲れたら休憩するというのも1つの選択肢です!)

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。