本記事は、「睡眠障害、睡眠トラブルでお悩みの方へ」で触れなかったテクニック(対処法)などを中心に紹介していこうと思います。
1.湯船で首筋を温める
これから暑い時期になってくるとシャワーで済ませてしまう人も多くなってくるかと思いますが、熟睡したいのであれば、入浴がおすすめです。
さらに言えば、自律神経をしっかりと温めたいので、首の後ろ側を温めるように入浴してください。
後は、個人差があるので一概には言えませんが、熱めのお湯で入浴するとさらに眠りにつきやすいかと思います。
熱いお風呂に浸かるというのは、意外と身体が疲れます。
後は、自然と身体が適温になるまで下がっていく過程で眠気が訪れますので、そのタイミングを逃さずに布団に入ってください。
2.カウントダウン睡眠法
これは、100~1までの数字をカウントダウンの要領で数えていくものです。
1カウントにつき3秒くらい時間をかけてゆっくりと数えます。
忘れたら100に戻ってください。
よくある「羊が一匹~」のさらに味気ない睡眠法です。
寝る前に明日のことや将来のこと、過去の嫌なことなどをあれこれ考えてしまって眠りにつけないことがあると思います。
数字をカウントするというのは、日常から離れられ、また余計なことも考えず、くだらなくもなるので、きっと眠気を誘発してくれるでしょう。
3.シャッフル睡眠法
カウントダウンでは、あんまりにもつまらなさ過ぎるという方にはこちらがおすすめです。
これは適当な単語を1つ思い浮かべて、その文字から始まる言葉を考えていくものです。
例えば、「ひかり」としたら、「ひ」から始まる言葉をありったけ考えます。
出なくなったら次は「か」、「り」と続きます。
注意点としては、関連性の無い言葉で行うことです。
というのも、例えば、「昼、ひもじい、貧相、貧弱、貧困・・・」と続けば、「あー、なんで自分は・・・」とネガティブになる可能性があるからです。
ちょっとしたゲーム感覚で、楽しみながら行ってくださいね。
4.意識を身体に集中!
これは、布団の接地面や、呼吸のリズム、脈のリズム、重力や、布団・ベッドの反発力など、意識をとにかく身体に集中させ眠りにつかせる方法です。
「明日早いから寝なくちゃ」なんて考えると余計に眠れなくなるので、今その時の身体の動きや感覚に意識を集中させてください。
以上、4つ紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
色んな睡眠法がありますが、1日くらい眠れなくても死ぬことはありません。
「寝れなかったら、その時はその時でいいじゃないか」くらいの気持ちで試してみて下さい。
また、不眠や睡眠トラブルが1~2週間程度続くようであれば要注意です。
メンタル面で思い当たること(最近ずっとストレスを感じている、特定のことでずっと思い悩んでいる)があれば、カウンセリングへ。
特に思いつかないようであれば病気の可能性もあるので、かかりつけ医にご相談ください。
心が限界を迎える前に、身体から症状が出ることがよくあります。
自分の身体のサインを見逃さずに、早期に取り組めば深刻化せずに済むことも多いと思うので、
少しでも思い当たるところがありましたら、遠慮なくご相談ください。
うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。