桜のつぼみが今にも芽吹きそうな今日この頃、期待を胸に新年度を迎える人がいる一方でそのような気持ちになれない人達がいます。
それが浪人生です。
私も浪人して大学にいった仲間ですが、受験に落ちてすぐの頃はかなりのメンタル不調に陥ってしまいました。
このブログを読んでいる人たちが少しでも前向きになれることを願って綴ろうと思います。
1.「受験に失敗した=人生に失敗した」にはならない
受験したすべての大学から不合格の通知を見た時に私はこの世の終わりかと思うくらいに落ち込みました。
ただ、この世は実際には終わっておらず続いています。
後悔して過ごす一日も前向きに頑張る一日も同じ一日なのです。
多くの人はスムーズに進学するのでそれが普通と感じるのかもしれませんが、それは単なるマジョリティなだけで普通かどうかは関係ありません。
今は、前向きな気持ちになれなくとも1年かけてじっくりと焦らず取り組めば、きっと夢はかなうでしょう。
勉強は自分の人生を豊かにしてくれる側面もあるので、もう1年豊かになれるチャンスを得られたことはむしろ恵まれていることなのかもしれませんよ!?
2.浪人生はマラソンランナー
私は予備校に通っていましたが、春はまだ意識が高く意欲的な人が多い印象でしたが、夏に近づくにつれて頑張れなくなる人が徐々に出てきます。
今だからこそ思うことですが、浪人生はマラソンランナーのようなものなのかもしれません。
いくらやる気があって夢を絶対に叶えてやるという強い意志があったとしても、無理しながら全力で取り組むことには限界があります。
3か月間100%の力で走ってガス欠をおこすよりも、12か月間6~8割程度で頑張りを持続させた方が成果は出ます。
また、目標設定も重要で、
「一日に10時間は勉強するぞ!」
「苦手科目は必ず毎日やるぞ!」
「得意科目は得点源だから9割切らないように完璧にしておこう」
このような目標を掲げること自体はいいのですが、本質は見誤らないようにした方がいいかもしれません。
あくまで志望校に受かるための勉強になることが目標になるので、自分で掲げたルールが目標達成の足かせにならないように気を付けてくださいね。
3.浪人生に友達は必要か?
こちらは賛否両論ありそうですが、支え合える仲間は欲しいかもしれません。
私は当時、勉強するために予備校に行っているのだから、友達を作って馴れ合うなんてバカらしいと考えていました。
ただ、一言も言葉を発さない日が続くと声の出し方を忘れたり、言葉に詰まるような状態に陥りました。
当然こんな状態だと勉強の効率やパフォーマンスも悪くなるんですよね・・・
いくら自分のための勉強と言えどもストレスはかかることなので、支え合える仲間が1人でも2人でもいればきっと心強い事でしょう。
カウンセリングでよく相談者の方にはお話ししていますが、ストレスは『自分の気持ちを吐き出せない時』に溜まります。
同じような境遇で頑張っている仲間ならば、共感し合えるいい仲間を持つきっかけになるかもしれませんよ!?
4.浪人期間を有意義に過ごすには・・・
浪人期間を有意義に過ごす方法は1つだけです。
それは、『今出来ることをひたむきにやること』
まぁ、これは浪人生に限らずあらゆる人に言えることではありますが、人生を有意義に過ごすには今を生きることが何よりです。
将来の叶うか分からない夢に翻弄されたり、過去の失敗を後悔しても今何かが変わるわけではありません。
今まさにこの瞬間を大事にして、出来ることから自分の出来る範囲でコツコツ積み上げていくこと。
コツコツ積み上げた先が夢に手が届く瞬間です。
これから1年、まだまだ時間はあります。
あなたたちの浪人生活が、後悔した期間にならないように陰ながら応援していますのでボチボチ頑張って夢を自分の力で手に入れて欲しいなと思います。
来年見る桜が鮮やかな色に見える春を願って・・・

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。