
遠距離恋愛では「会えない時間」が多いからこそ、
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相手が何をしているのか分からない
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メッセージの返事が遅いと不安になる
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自分ばかりが想っている気がする
そんな気持ちになりやすいですよね。
これは決して“自分が弱いから”ではなく、自然な感情です。
でも、不安に飲み込まれると信頼関係が揺らぎ、関係そのものが苦しくなってしまいます。
そこで今回は、遠距離恋愛を続けるうえで 信頼を育てるための3つのヒント をご紹介します。
①感情を正直に伝える

「不安だから責めてしまう」
「寂しいのに我慢してしまう」
どちらも信頼関係にはマイナスに働きやすいです。
ポイントは“感情をそのまま伝える”こと。
「寂しかった」「心配になった」と素直に言葉にするだけで、相手はあなたの本心を受け止めやすくなります。
💡 責めるのではなく、「私はこう感じた」と伝えることがコツです。
②自分の生活を大切にする

遠距離恋愛では「相手のことばかり考えてしまう」状態になりやすいです。
でも、生活の中心をすべて相手にすると、不安や寂しさが大きくなってしまいます。
信頼を育てるためには、自分の生活を充実させることが大切です。
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友人との時間を楽しむ
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趣味や仕事に集中する
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自分の成長を感じられることを続ける
「相手がいない時間も充実している」ことが、結果的にお互いの安心感につながります。
③約束よりも「安心感の積み重ね」を意識する

「毎日必ず電話しよう」などの約束は、最初は安心をくれるかもしれません。
でも守れなかったときに「裏切られた」と感じ、かえって不信感を生むこともあります。
大事なのは、小さな安心を積み重ねることです。
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「今日は忙しいけど、声を聞きたいから5分だけ電話するね」
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「おやすみの一言だけでも送る」
完璧な約束ではなく、日常の中での“小さな気遣い”が信頼を強くします。
私自身の体験から

実は私自身も、妻とは遠距離恋愛をしていました。
金曜の仕事終わりに終電で会いに行ったり、旅のしおりを作ってデートを工夫したり……今振り返ると、ずいぶん頑張っていたと思います。
その経験から伝えたいのは、がんばりすぎなくても大丈夫ということです。
信頼関係は「全力で努力し続ける」ことよりも、安心できる余白を持ちながら、お互いに無理なく関係を続けることで深まっていくのだと思います。
カウンセリングの視点から

遠距離恋愛で感じる不安や疑いは、決して「弱さ」ではありません。
それは「相手を大切に思っている証拠」であり、人として自然な感情です。
ただ、その気持ちを抑え込んだり、逆に相手にぶつけてしまうと、関係が苦しくなることがあります。
大事なのは、自分の気持ちを丁寧に扱いながら、安心できる関係を育てていくこと。
もし一人では抱えきれないときは、カウンセリングのような安心できる場を利用するのも方法のひとつです。
安全な場所で気持ちを言葉にしていくことで、「信頼する力」そのものを取り戻していけますよ。
まとめ
遠距離恋愛で信頼関係を保つために大切なのは、
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感情を正直に伝える
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自分の生活を大切にする
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約束よりも安心感の積み重ねを意識する
そして何より大切なのは、がんばりすぎず、余裕をもって関係を育てることです。
信頼は「一度築けば揺らがないもの」ではなく、日々の小さな積み重ねで強くなっていきます。
会えない時間も「信頼を深めるチャンス」として過ごしてみてくださいね。

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。










