~はじめに~
最近は、友人や知人で離婚をしたという話を聞いても驚かなくなってきています。
それほど、夫婦関係が上手くいかないケースが多いのでしょう。
離婚は本人たちに大きな精神的なストレスを与え、そのストレスは寿命を縮めるほどであります。
また、円満に離婚出来たとしても、
子どもは親や大人に対して我慢したり、期待することを止めてしまい、自分の気持ちを上手く表現できず人間関係を上手に築けなくなることもあります。
今回の記事で、1組でも多くの家族が関係を改善されることを期待して書き記します。
性格の不一致とは
離婚理由で多数を占める性格の不一致とは何でしょうか?
おそらく、価値観や考え方の違い、感じ方の違いによるものでしょう。
では、その価値観はどこで身に付けたかと言うと、「生い立ち」になります。
あなたの思う、普通・当たり前・常識などは、あなたがこれまで生きてきた上でそう感じていることに過ぎません。
相手がいれば、相手の普通・当たり前・常識があり、夫婦で一致することはあり得ないことなのです。
日々の忙しさに追われて、その前提を忘れてしまうと、自分の価値観を押し付け合うケンカが頻発するでしょう。
「男のクセにたいした稼ぎも無くて呆れる」
「最低限、家事くらいはしっかりやってくれよ!」
「バスタオルは毎日洗濯でしょ!?気持ち悪い!!」
こんな会話は、まさに価値観の押しつけや強要になり、相手をものすごく傷付けます。
自分の常識は相手の非常識
このくらいの意識でお互いに配慮したいものです。
家族のストレスは弱い人の所へ集まる
家族以外の学校や職場などでも言えることですが、
ストレスは弱い人(言い返せない人、自分の気持ちをはっきり伝えられない人)に集まります。
なので、子どもが標的にされることが多くなり、しつけや教育と言った大義名分の元に虐待を平気でしてしまうのです。
自分のストレスを解消してくれるのは、家族だけではありません。
自分の価値観を押し付けて、自分だけが楽をしようとせずに、みんなで話し合って折り合いをつけたいですね。
どうしても自分の考えを伝えたいときには、相手の言い分を否定せずにじっくり聴いてからにすると良いです。
家族を大事にしていて、守りたいのであれば、なるべくストレスは家に持ち込まず、外で吐き出しましょう。
家族は一心同体ではない
家族間で価値観や考え方を一緒にする必要はありませんし、出来ません。
身体が違えば心も違って当然です。
もし、夫婦関係が悪くなってしまった時には、相手を「親友」と思うと良いです。
親友に対しては、価値観の強要はしませんよね!?
「あなたはあなたでOK!!、私は私でOK!!」
この距離感が人間関係において一番ベターでベストな距離感だと思います。
カウンセリングのすすめ
「夫婦の間で会話が減った」
「自分の言うことを聴いてくれない」
「話すとなぜかいつもケンカになってしまう」
などなど、思い当たることがあるなら、ぜひカウンセリングでストレスや気持ちを吐き出して下さいね。
家事に子育てで自分の時間が取れない奥さん、日々、仕事に追われている旦那さん、
ストレスは家で吐き出さずに、カウンセリングルームに寄り道して思う存分吐き出して下さい。
みなさんの家庭に笑顔が増えるようにサポートさせて頂きます。

うつ病歴3年。カウンセリングによって症状が寛解した体験を持つ。
現在は産業カウンセラーとして、個人のカウンセリングからメンタルヘルスの研修講師、行政(静岡県・静岡市)の相談員を務める。
「カウンセリングをもっと身近に」をテーマに押し付けない、負担にならないカウンセリングを心掛けています。