親の介護に悩んでいる方へ

手を重ねる

はじめに~

親を介護するのはすごく大変なことだと思います。

今までは健康で自分のことは何でもできる親が突然、家事や労働をすることが困難になります。
それを助ける・手伝うのは、悔しさやもどかしさ、自分への怒りなど様々な感情が込み上げてくるものと思います。

実の両親であっても、義理の両親だとしてもいろんな葛藤を持つことでしょう。

今回は、介護をする側とされる側のメンタルを知っておくことで、お互いが理解し合えるようになり、

介護をする側の心の負担が少しでも減るような記事にしようと思います。

介護をする側

腕組みをしている看護師

今まで、さほど気を遣わなくてもよかった、家族が介護の要請をしてきたら、非常に心配をし、出来ることはやってあげたいと思うでしょう。

ただ、この介護要請も多くの場合は急遽そうなることが多く、心の準備や環境が整っていないことが多いかと思います。
介護の体制や環境が整った後は、今までとの生活の変化から大きな戸惑いや不満を抱えることでしょう。

誰かのために何かをするということは、自分の時間を割いて相手のためになる行動をすることになるので、自分の自由な時間というのは奪われてしまうことでしょう。

子育てにおいても同じことが言えますが、人を支える助けになるということは、それほど大変な事なのです。

そのような中で、相手に心無い言葉をかけられた日には、モチベーションは下がり、苛立ってしまうと思います。
簡潔に言えば、介護をするのは「ストレスがかかって当然の事」ということです。

介護の負担を減らすには?

大きいものを背負う人

自分の期待や願望を信じない

「これくらいは出来るだろう」、「1度言ったから伝わっているはずだ」

このように考える人は傷付くことが多いかもしれません。

認知症の方を介護するとしたら、思い通りにならないことが大半なので、期待しても裏切られるのが関の山です。

人は自分の思い通りにならないと怒りやストレスを感じます。

それならば、最初から期待せずに構えていたの方が楽に接することが出来るかもしれません。

見返りは求めない

人間関係全般に言えますが、相手に見返りを求めるのは避けた方が良さそうです。

自分が相手のために尽くしたりすれば、感謝をされたいですよね?

しかし、見返りを求めるというのは先ほどと同様に相手に期待することなのです。

自分を中心に考える

あなたが介護をする目的があなたが幸せになることと結びつかなければ無理が生じます。

「大事に育てて貰ったから親孝行がしたい」

「大好きなパートナーの親だから長生きして欲しい」

介護を仕方なしにするのではなく、自分がしたいからするという気持ちが持てれば頑張れると思います。

なので、本当はしたくないと感じていたり、辛く当たられて自分の気持ちが崩れそうな時はもうそこまでにした方がよいでしょう。

自分が幸せだからこそ相手を幸せに出来ると思いますので、無理だけはしないでくださいね。

状況にもよる部分はあると思うので、1人で悩みを抱えているようでしたら、誰かに相談してください。

もちろん、当カウンセリングルームでも大丈夫です。

介護をしてもらう人へ

壁に描かれたありがとう

今まで、人に頼らずに出来ていたことが徐々に出来なくなったり、途端に出来なくなれば、とても悲しいし、落ち込むと思います。
子どもやパートナーに迷惑はかけたくないという思いや、自分はまだ出来るんだというプライドは当然あるかと思います。

ただ、現実は困っているはずです。

もし、助けてくれる人が身近にいるのなら、せめて今出来る最善のことは、相手を労うことではないでしょうか?
相手もあなたと同じように困っているはずです。

でもそうまでして、あなたの支えになりたいと、要請に応えて足を運んでいるのなら、

その気持ちに素直に「ありがとう」と伝えることは、決して間違ったことではないと思います。

確かに辛い気持ちは痛いほど分かります。
それは、私も病気の経験から情けない話、人に頼り切って生活をしていたことがあるからです。

でも、自分のプライドや見栄を守るより、大事にしてくれる存在がいることに感謝することが最優先だとは思いませんでしょうか?
きっと、あなたの素敵な「ありがとう」が介護をしてくれる人の心を楽にしてくれるはずだと思いますよ。

最後に~

抱き合うウサギたち

今まさに、その渦中にいてどうしようもないんだ!と思う人は、少し自分が落ち着いたときに記事を読み返してみて下さい。

心構えは、人を大きく変化させます。
どうせ構えるなら、自分が幸せになるよう構え方を身に付けたいですね。

また身内のこととなると相談しにくい内容かもしれません。

第三者の方が話しやすい面もあると思いますので、もし1人でストレスを抱えているようでしたら、

ぜひ当カウンセリングルームをご利用ください。

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